始まりも終わりもない

 姫乃只紫は"このあたり"にいるらしい。

 事情を知らない読み手からすれば何のこっちゃという話だが、そもそも事情を預かり知らぬ者が斯様かよう読んでいるはずもないので、このまま話を続けさせていただきたく。いつだったか、これを頑なにおすすめ作品集であると主張し続けた日々を懐かしく思う。

 改めて、姫乃只紫は"このあたり"にいる──らしい。大トリにせぬ采配に"らしさ"というか、「ああ、この人もまた気遣いの人であることよなぁ」と感じ入ってしまった。余談だが、私は「ああ」を表すとき「嗚呼」よりも「噫」派である。これは「身体」ではなく「躰」を使っている理由と似たようなもので。「噫」の方が唇を薄っすら開けて、より「ああ」と浸っているような感じがする。

 しかし、「時間稼ぎ」というタイトルが甚だいきである。ああして名を連ねられると、何やら──力を合わせているように見える。一員を飾れていたように思える。だからなのか、件の「ここから先」は何やら合戦場を見ている心地だった。

 

 さて、どう戦うのが最適解だったのかな──と思う。


 いや、それを考え出してしまったらお前相当重たいぞなどという至極真っ当なツッコミが聞こえてきそうだが、元より姫乃只紫はこういうキャラである。嘘です。優しくはあろうとしたけど、その優しさに明らかな偏りを生むつもりはなかった。

 死なない限り、勝てはしないがとりあえず負けることはない。だから、生存してますというメッセージだけをその場に残して立ち去ってしまえば、繋がりを断ってしまえば、実質勝利してしまうのだよな。その方の生に少なからず貢献できたという証だけは残るから。

 いや、この辺りの"穴"はそれこそ第二次メンタルヘルス大戦中に気付いていたけどね? それゆえ、私は所詮時間稼ぎが精一杯とか、そういう脆くも目を背けてはならない部分を殊更強調してきたのだけれど──。

 この世界には魔法がない。


 私らって実はチート能力が欲しいんじゃなくて、チート能力なんかなくても不安のない世界を生きたいんだよな。


 ──もうお前応援コメントで書けよというリトル只紫(まさかの再登場おめでとうリトル只紫)のツッコミが聞こえないこともないのだけれど、私アレだから、寄せ書きでイイ感じの言葉寄せて書けない人だから。お隣のメッセージとの間隔に細心の注意払っちゃう人だから。前にも云った気がするけどね。独りごとくらいが性に合っている。

 以前はこういうとき、私を小説を書くことにしている──とか割とドヤ顔でほざいていたのですが、まあ限度はありまして(云うて明日書きますけど)。

 これはネタのストックがどうこうという意味ではなく、もしあなたの気持ちを百パーセント理解できる人がこの世にいたとして、その人が百パーセントあなたに刺さる"弾丸"を撃ち出せるとは限らないからね。逆に云えば、あなたへの理解度三〇パーセント未満の何てことのない人のそれが、あなたの内にブッ刺さる可能性とてなきにしもあらず。

 さて──ああ書かれた以上、私も何かしらは書いてやらねばなるまいてとは思うのだけれど、どうにもピンとこない。取ってつけたようなそれしか思い浮かばない。というか、その──決してマネするつもりはないのだが、私も云いたいことはちょくちょく云ってしまっているようで。あれ? 今さら改まって云うことなくね? 云いたいこと定期的に吐き出し過ぎでは? などと心から思ってしまっている。

 強いて伝えたいことを三つ挙げるなら。


 姫乃只紫は、もうちょっとばかし"このあたり"にいるということと。


 月並みだけど、やっぱり交流できて嬉しかったし、楽しかったよということと。


 まだ私はあの「助けて」に応えた記憶がないのだけれど──くらいでせうか。


 探せばまだあるような気がしないでもないけど、三つくらいにしておいた方が良くない? 残段数∞を謳った手前、余力あるように見せたいじゃん。無尽蔵の言霊遣いでありたいじゃん(唐突に新しいキャラ設定をブッ込んでくるの止めろ)。その方が私は私をカッコいいと思えるだろうから。とりあえず、明日も何かしら書きます。おやすみせかい。 

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