【自分語り】運命(第三次メンタルヘルス大戦)

 今しがた帰ってきたSさん(帰ってきたウルトラマンみたいに云うなし)から「師匠と呼ばせて下さい(真顔)」とコメントをいただきまして──ひとしきり笑わせてもらったわけですが。いや、何故に笑ったかと申しますと、二〇一〇年なろうで活動していた頃にも私「師匠と呼ばせて下さい」という過分なお言葉を頂戴したことがありまして。おっと歴史は繰り返すかぁ? みたいな(笑)

 私、カクヨムに来て間もない頃、Tさん(これイニシャル表記の必要性あるんか?)の作品にはじめて応援コメントを書いたとき、その返信にびっくりしまして。私がなろうでつちかった経験上、この"雰囲気"の書き手さんなら十中八九長文返信がやって来ると読んでいたのですよ。

 だから──件の内容があまりにシンプルだったときは「あっるぇー?」と。作品の中身を読み間違えることは多々あれど、作者の大まかな人となりを読むことに関してはそこそこ自信があったので「え~、いや、別にどんな返信でも構わないんだけどさぁ。えっ、君マジでそういうタイプ? 嘘でしょ?」とかやや困惑していたのだけれど、Twitterのつぶやき等からその断片に触れてゆくうち「あーね」と察するものがありまして。


 一括りみたく扱って申し訳ないのだけれど、なろうにいた頃、特段仲の良かった(少なくとも当時の私は入れ込んでいた)ユーザさんがね、ここでは仮にKさんとするけど、気分のアップダウンに難を抱えている方でして。


 だから──察したときちょっとだけ笑った。物書きって確かにそういう気質の人、多い印象あるけどさ。だからって、もう出くわしますかぁって。ただ、同時に身勝手で悪いけどちょっとだけ燃えた(このあたりの理由は後述します)。で、今日の帰ってきたSさんからの応援コメントに繋がると。

 もうこれ実質二〇一〇年でしょ(真顔)?

 この回から読み始めた方にはなんのこっちゃって話ですが、私──母親をうつきっかけで亡くしておりまして。なろうで交流深かったKさんはうつが全ての原因ではなくご家庭の事情も絡んでいたようなのだけれど、まあ気持ちの浮き沈みと戦っていた事実に変わりはなく、結局小説家になろうから──というより「物書き」というカテゴリからフェードアウトしてしまいまして。


 そう、私ってこれまでの人生、自身がうつでないにも関わらず、そういうメンタルの不調に対して間接的に二度敗北してるんだよね。


 だから──と繋げていいものなのか、もう負けたくはないよね(この辺りが運命感じたもといちょっと燃えた理由)。流石に当事者じゃない私が勝ちたいというのは良ろしくない。その辺りはわきまえなければならない。そもそも勝利条件って何だよって感じだし。ただ、負けないっていうのがどういうことかだけは明らかじゃない? だったら、とにかく負けないが目標でも別にいっかなーと。

 そう考えると、大概私も巻き込んでしまっているのだよなぁ。

 小説投稿サイトのユーザが「PVじゃーッ!!」「評価をよこせぇー!!」「宣伝RTしてくれぇー!! ぴえん!!」という意識高いのか低いのかもうコレよくわかんねぇな(でもまあ気持ちはわからなくはない)系と「まあまあ、自分の書きたいものを書いたらそれでいいじゃない」というスローライフ系にざくっと二分される中で、私だけが「第三次メンタルヘルス対戦じゃーッ!!」「負けないこと! 投げ出さないこと! 逃げ出さないこと! 信じ抜くこと!」ってな具合に謎の勢力張ってるからね。独りで。

 ──ここからはいよいよひとりごとなのだけれど、やっぱり私らって凹んでいる人みると、あなたのことを応援していますよ、見ていますよってポジティブな言葉かけしたくなるし、凹んでる側もそう云われたら云われたで案外嬉しかったりするけどさ。


 ぶっちゃけこの世界のひとっこ一人そいつのこと応援してないし、見ていなかったとしてもじゃあそいつ死んでいいよとはならねぇじゃん、そもそも。


 国家とか資本主義とか、そういう人類が長きに渡って創り上げた幻想という枠組みから見たら、いなくなって困る人間と困らない人間って明確に存在するけど、そもそもそういう幻想取っ払っちゃったら世界規模で消えて困る命、亡くなって世界が揺らぐ命とかありえないじゃない。

 だから、「世界」にとって自分という存在なんて、実際はプラスでもマイナスでもないんだよな。

 ただ、誰かに必要とされていないと──という感覚自体は私だって持ち合わせているし、というかそれ自体は人類が群れ成して生きてきたからこそ今も残っている本能だし、あって当然なのだけれど。その価値観自体は──尊ばれていいものではあるんじゃないかという気がしている。

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