小説の感想の書き方【小説を読まれたいあなたへ】
結論から云うと「表現に寄り添うタイプの感想」なのだけれど、そこへ至るまでに色々話すよ。
「質問が偉人をつくる」という至言がございまして。
偉人の名言と一口に云っても、当然それを発するまでの脈絡はあるよなぁ──と。
たとえば孔子が残した名言の数々、アレなんてまさに弟子たちの質問あってこその"名言"じゃないですか。
私も偶に──ごく稀にだけど(念入りに保険を掛けてゆくスタイル)「あっれ~? 姫乃さん何か今イイ感じのこと云ったんちゃぅ~ん?」みたく思うことがありまして。けれど、それとて思い返してみるとやっぱり他人との対話から生じているんだよね。
「よぉ~し、今からイイことを思いつくぞ~。妙案ひらめいちゃうぞぉ。よぉし! ──ヨォシッ!!」といくら内なるリトル
他人とのコミュニケーションこそが最大の脳トレなんて云うけれど、ああこういうことなのかなーとちょっとわかりみ。日頃
──とまあ、雑な親愛と感謝の押し売りから始まったわけですが、
結局、いい質問って相手が「喋りた~い!」と思っている内容から、こっちが関心のある事柄をチョイスして「そこんとこどうなんです?」って尋ねるのがイイ感じじゃないですか。
コレは質問者が一方的に訊きたいこと訊く極端な例ですけど、たとえば応援コメントに「はじめまして。Twitterのアイコンを拝見しましたが、アレは飼い猫ですか?」とかね。「いや、それ今ここで訊く?!」みたいな。やめて~そんなのリプするか、最悪自己完結して~、もっと他のことに注意向けてこれからの人生歩んで~としか云えないヤツ。
一方で回答者が「喋りた~い!」と思っている内容から、こっちが関心持てないことばっか訊いているとコレもうぐうの音も出ないほどヨイショだよね。掘り下げるにも限度があるし、いつかは「あっ、コイツさては興味ねぇな?」ってバレる日が来る。もちろんのし上がるための迎合として、これを要求される場面も少なからずあるのだけれど。
だから──と繋げていいものなのか、どうせ感想書くならその人に好かれたいじゃない? 良い目のつけどころだねって思ってほしいし、気分良く返信してほしいじゃない? そんな思いからなろうで活動していた時分、私がよく使っていた感想の書き方があって。
それが、冒頭で挙げた「表現に寄り添うタイプの感想」にござい。
コレ初期只紫(誰だよ初期只紫って)に感想書かれたことのある方は身に覚えあるかもしれないのだけれど、「この表現素敵ですね~」で終わらずに「この表現思いつくのに難儀したでしょう?」とか「ここのシーン書くの一番気合い入れたんじゃないですか?」とか、そういう具合に仮説込みの感想を書くんですよ。
コレの良いところが、リスペクト前提であればたとえその仮説が間違っていても悪印象与えないどころか、むしろ感想読んだ作者側が「そう云われると、私あのシーン頑張って書いたかも」「あのセリフお気に入りかも」と思い当たる節を後付けで構築することさえあるので。
どうせ感想書くなら好かれたいよねー、一目置かれたいよねー、創作友だち増やしたいよねーと思っている方なんかにはオススメ。
で、滅多に感想書かなくなった今になってどうしてこんなことを書いているのかというと、先日──どの作品で見かけたかはまあ伏せるとして、連載小説の第一話に対する感想とかでよくあるじゃないですか?
もう、どの角度から見ても社交辞令にしか見えないコメント。
あのね、偽装しようとする努力が垣間見えてるならいいんですよ? 私もどうしたって偽装はするから。ただ、偽装の気配さえ感じられないというか、「お前、それはいくら何でもヘタクソ過ぎひん?」というか、逆に何故そのコメントを残そうと思ったの? それ書くくらいだったらいっそ何も書かないか、「アイコン飼い猫ですかー?」って訊く方がまだマシだよ? まだあなたとあなたの作品に興味持てたよ? 社交辞令って社交辞令だと思われないことが大切だから。
──うん、そんなわけで長々と書きはしたけれど、こういうサイトにいる以上はね、自分の作品読んでほしいんだろうし、小説書くのも多少は巧くなりたいんだと思うよ? ただ、小説なんかが巧くなる以上に大事なことって世の中たくさんあるから。
特に自分の作品誰かに読んでほしくて仕方がないですぅ~っていう人ほど、小説の書き方──とかではなく、まず人の気持ちを知るところから始めよう。ばいばい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます