いつか見た憧憬 『義死』
【作品情報】
『義死』 作者 縋 十夏
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918548048
【紹介文】
※縦読み推奨(web版にて、『あぁ』より選択可能。あくまで推奨)
純文学を意識してのものになりますので改行の多用はしておりません。
書きましたが書けません。頭が回らない……。内容が駆け足じみているのはそのせいです。また改稿或いは別作品のものとして投稿致すかもしれません。ほぼ草稿とお思いください。
読了したとき、これはいつか見た憧憬だなと思ったのですよ。
たとえば、所謂ハーレム系ラブコメが描く恋愛模様を読者として面白いと思うことはあっても、真に羨んでいる人なんてまずいないじゃないですか。「おいそこ代われ」なんて勢いのまま言葉にしてみて、場を盛り上げるその他大勢に溶けてはみるものの──やはり心底代わってほしいなどとは思っていないわけじゃないですか。
けれども、これは──「いつか見た」などとは云いましたが、より正確に云えば十代後半。
こんな人間模様をいつの日か人生のどこかで描きたいと、こんな物語の一端を担う役目が回って来たらと、そう焦がれた時期があったかもしれないなぁと。
はたしてどこに焦がれるのかと訊かれたら──それは"私"からの拒絶を引き金に身を投げてしまう"彼"の想いの熱量であったり(とはいえ、本当に"私"の拒絶が"彼"の行動の引き金となったかは定かではない。「常人の幾倍も生きづらい」"彼"は元よりそうするつもりだったのかもしれない)、どこかぎこちないややあざとさの残る男女の会話であったり、別れ際"彼"が"私"という想い人に呪いをかけたこと(あるいは"私"の心象が"彼"の口元に呪いを見たこと)であったり。
僕らが焦がれるところのロマンティックやドラマティックって、何も濃淡のない単一の幸せばかりに塗り潰されているわけではないじゃないですか。
それが面白いところであり、何だか危ういところでもあり。
だから、これはいつか見た憧憬。
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