【なろう】なろう系が注目される理由(のひとつが)がわかった気がする
タイトルから「そもそもなろう系って何ぞ?」と小首を傾げた方は各自ググってどうぞ。あるいはカクヨムで「なろう系」で検索していただければ、有識者が色々解説してくれていると思うので。
幽焼けさんというVチューバーのクソラノベレビューを偶に観ちゃうんですよ。単純に幽焼けさんのワードセンスがすっごく面白いから観ているのもあるんですけど、一歩引いて考えてみるとコレ不思議だよなぁ──と思っていて(少なからず人はネガティブなワードに引き寄せられやすいって性質も関わっているのやもしれませんが)。
あらかじめ断っておくと、私所謂なろう系って読んだことないんですよ。にもかかわらず、クソラノベレビューを楽しんで観ている。コレどうして楽しいんだろうを問う前にそもそもさ、自分の読んだことない小説が、それもクソだという前提でレビューされている動画を観たいって気持ちになる? ならないと思うんだよね。フツーは。
あくまで私の主観だけど、なろう系ってもうその肩書きが付いてるだけで「あっ、叩いてイイんスね。あざます‼」みたいな空気出来上がっちゃってる感ありません?
この感じこそなろう系が数字を出せる要因の一つなんじゃないかなぁ──と思っていて。たとえば一般文芸が酷評されているのを見ると「あくまでこの人の個人的解釈だろうな」って冷静な見方を保てるんですけど、なろう系の酷評って「大勢の人がこう思ってるんだろうな」ってあっさり受け入れちゃうところありません? より突き詰めれば、頭の片隅で「これは個人的な意見に過ぎないよな」「私はこの作品読んだことないしな」って思いつつも「まあなろう系だしええやろ」で片付けてるところないです?
作者さんは、流石にちょっと可哀想だなって思うんですよ。
思うんだけど、本来なら作品って面白い面白くないの二択で議論されがちなところを「読んでいてもいなくてもなんとなく盛り上がれてしまう空気感」を作れたのはなろう系だからこそ成せた業というか、モノを売る手法として強いなぁ──と私は思っていまして。
実際、先に触れたクソラノベレビューやなろう系まとめサイトのコメント欄、Amazonのレビューなんか見ても、この中に"実物"読んでるヤツ何人いるんだよって話じゃないですか。でも、つい集まりたくなっちゃうんですよ。私も含め。「えっ、この祭りに参加したい? じゃあこの本を読みなよ!」っていう第一のハードルがそもそもないから。読んでなくてもなろう系の雰囲気さえ聞きかじっていれば参加できるし、何なら読んでないのに叩いていいよ──っていう許しすら与えられている感あるから。
なろう系について各々云いたいことはあると思うんですよ。出版社がすでにwebで人気を博している作品しか選ばない、一から作家を発掘するという手間を取ろうとしないとか、書籍化していいクオリティじゃないとか、色々不満はあると思うんですよ(まあクオリティ
けど、私なんかは"実物"を読んでいない層までPR要員として獲得できたこの売り方は素直にすげーなと思っていて、なんならここから学べることって何かないかなーくらいに考えているのですが。
PRって云ってもどうせ悪評でしょって思う方はね、ぜひこのおすすめ作品集のキャッチコピーを思い返していただきたく。
知られていないと云うことは、存在しないことと同じ。
悪評でもないよりは遥かにマシ。じゃあこの「なんとなくディスってもいいよ」っていう空気感を構成しているものって何なんだろうねっていうのを考えたとき、とある創作論の応援コメントとか見てね、少なからず
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