ターゲットを「ツイ垢を持っていない作者様の作品」に絞った理由②
②集中力を維持したいから
「いや、おすすめ作品集の窓口を狭めるのと集中力は関係なくね?」という声が聞こえてきそうなのだけれど、少なくとも私にとっては関係大アリで。
小説投稿サイトという場において、この場合Twitterも含めた話をするのだけれど、ある程度のコミュニティが出来上がった状態でこういうおすすめ作品集をつくると自分の中にどうしても生じてしまう杞憂がある。
それが「○○さんの作品は紹介したけど△△さんの作品は紹介しなくていいのかな」問題。
よりわかりやすく云うと「○○さんの作品は面白い。より多くの人に読んでほしい秀作だと思う。日頃からお世話になっているし、この前レビューまでもらってしまった。でも、△△さんの作品も良かったんだよなー。あっ、そういえば△△さん、この前Twitterで宣伝してくれてたよなー。うーん、いっそ二人とも紹介記事書く? でも、私は私で書きたいものがあるしなぁ~」問題。
うん、もう何となく察しがついてくださったと思うのだけれど、これに思い悩む時間さ──要る? 要らなくない?
この問題の厄介なところはね、"実在"する必要がないのよ。
「あなたのおすすめ作品集で紹介されなかったことで、あなたに不満を持つ□□さん」っていう人物が実在しようとしまいと、もしかしたらあの人にこう思われているんじゃないか──って云う杞憂がどこかにある時点で、創作に限らず一つのタスクに向かってるときのあなたの集中力を確実に奪っているワケ。
だから、「ツイ垢を持っていない作者様の作品」のみ紹介しますってふうに窓口を狭めた。
無駄な悩みごとに脳のリソースを割きたくはないから。
とはいえ、この方針を貫いてゆく中で「あっ、このやり方何か違うなー」と思うことがあればそのときは
それゆえ、「あれ? 紹介されているこの作者さんアカウント持ってますけど?」「ああ、今は運用されてないみたいなんで」「えっ、こっちの作者さんのアカウントどう見ても現役──」「@低浮上って表記されてるしセーフじゃない?」みたいな。いつの間にかガバガバ窓口と化してる未来も大いにあり得る。
と云うか、私のスコップスキルによっては次回の作品紹介を最後にただのエッセイとなり果てる可能性さえある。なので、ある日突然タイトルが見覚えのないものに変わったらそのときはどうかお察しで。
あと──何とはなしに思い出したからついでで書いとくけど、応援コメント送ったとき作者からの返信でたまーに「××さんの作品も読ませていただきますね」って返す人いるでしょ? うん、気持ちはすごくわかる。決して悪いことだとは云わない。
ただ、せめてそれを返す前に相手の作品ちらっとでも読んで「私に合いそう」「私でも読めそう」と判断してからそれを打て。
いや、打ちましょう。で、「私に合わない」と思ったらフツーに「ありがとうございます! これからも頑張ります!」とかそういう無難な返信をしておきなさい。相手に好かれたい、嫌われたくないと思うあまり守れる可能性の低い──あるいは最初から守るつもりのない約束をするな。自分に落ち度をつくるな。コレ小説投稿サイトに限った話じゃないからな? 無意識にやってるんだとしたらマジで止めといた方がいい。リアルでもいつかしんどい思いするから。頼むから自分で自分の首を絞めるきっかけをつくるな。以上。
さて、次回紹介させていただく作品なのですが(うーん温度差)──朔之蛍さんの『死生活』です。タイトルは「僕たちは自キャラの死にドラマを求め過ぎている? 『死生活』」にする予定。興味のある方はぜひ下のリンクからどうぞ。ちなみに、この作品を読了したとき最初に脳裏を過ぎったのはエドワード・ゴーリーの『ギャシュリークラムのちびっ子たち または 遠出のあとで』でした。よしなに。
死生活 作者 朔之蛍
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