誘拐犯ですがなにか?

@kapukaputuno

非日常(幸村洋一目線)

朝の住宅街。鳩が囀って朝日が煌めいている。そこに1人の男が歩いている。

「あ〜やっぱり朝の散歩は気持ちいいな〜!」

幸村洋一、一人暮らしの大学生。日課の朝の散歩中だ。

「はあ〜すっきりするn…」

ふと足を止める。

音が聞こえてきた。

ガンッ!バッ!ドンッ!   きゃあっ!いっ…!

隣のアパートからだった。時折女の子の叫び声も聞こえてくる。

「なんだ…?」俺はそう思って少し覗いてみる。すると目に飛び込んできたのは…

母親と父親が女の子を虐待している姿だった。

「助けなきゃ。」そう思った俺は女の子に手招きした。親は暴行に夢中で気づいていない。しかし女の子は気付いたようだった。女の子が両親を突き飛ばして(少しだったが)隙を作った。そのうちに女の子は外へ逃げてきた。

女の子を連れて逃げる。無我夢中で走った。

「お兄さんっ」

「速く!」

女の子は結構速い。

そして…

「ハア、ハア…ここまで来れば大丈夫か…」

「ここって…お兄さんの家?」

女の子が息を切らしながら言う。

「ハア…うん」

俺も息を切らしながら答えた。

「っていうか…アパートだけどね…さあ、こんなとこでぐずぐずしちゃいられない。中へ入ろう」

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