習作1 設定内容 「衆人内監視システム」
ネコイル (猫頭鷹と海豚🦉&🐬)
設定 「衆人内監視システム」
顔認証システムによる国民の統括、情報収集などを目的とし秘密裏に計画が進められていた。
実働部隊として起用された者たちは左右のうちのどちらか一方の眼球を摘出されたうえで、精工に再現された義眼を装着させられる。この義眼にはカメラとしての機能が搭載されており、その視線を通して通常の監視システムでは確認できない範囲の監視、加えて都内生活者の顔情報や位置情報を収集し、データ化することで犯罪捜査に使用することを目的としている。
この義眼は脳から送られる電気信号を感知し、左右の眼球の動きがリンクするようにできている。こうした高度な仕組みは監視者の身体的負担の軽減、義眼の偽装だけでなくより広い視野の確保による情報収集の効率化を目的としたものである。
監視者として選ばれたもののすることは基本的に都内を散策し、できるだけ多くの土地情報、国民の顔情報を集めることである。監視者には毎月ある一定水準の生活が送れるだけの生活費と偽装身分証等が支給される。選ばれるのはほとんどが身寄りのない浮浪者であるため、こうした措置がとられている。
監視者は支給金を自由に使用することができるが、支給額以上の給付を求める行為、支給金以外の給付を求める行為は認められていない。
加えて、監視者には秘密保持のため特定の人物との密接な関係を持たないことが推奨されている。監視者の役割は情報収集なので収集される情報量が低下している場合には支給額の減額などの制限が加えられる。
いかがだろうか。これが政府が秘密裏に計画を進めていた監視システムの大まかな構造だ。今でこそ街中に監視カメラが設置されているがそれでも隙間は存在する。そして軽犯罪はそうした隙間を通して行われていることだろう。そこに彼らは送り込まれる。正しく監視の目として。
監視者としての生活には制限が多少なりとも付く。
まず生活圏は都内を限定とすること。カメラは常にあらゆるものを録画するためプライバシーなど存在しないこと。特定の人物との3時間以上、週3日以上の接触、会話は機密漏洩の危険性、可能性があるため禁止されていること。これらの制約を犯した場合、それ相応の措置が下されるということ。
彼らは元は身寄りのない浮浪者であることが多いためその人権さえも場合によっては無視されることもある。しかし、制約さえ守ればある程度の生活が保障されるのだ。情報収集と称し娯楽施設へ足を運ぶことも高級料理を堪能することもできる。
習作1 設定内容 「衆人内監視システム」 ネコイル (猫頭鷹と海豚🦉&🐬) @Stupid_my_Life
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