若干時事ネタ?と思いきや

時事ネタに引っかけた青春……って思いきや終盤の展開にビックリ。誰の心からもいなくなった時がその人の本当の死だ、とざっくり言ってしまうと陳腐になっちゃうかもしれないんですが、そういう事を「たとえ一人でも誰かが望めば、人は生きられる」という逆説的に、SF的に美しく表現したラストが見事です。敢えて句点のない文末が永遠に続く青春を表しているようで、浮かぶ情景だけでない細部も見事なお話です。