ことばで定義された、面白い人間像

言葉遊びによって定義された技巧的な人物のはずなのに、逆説さんの不思議な人間味にどんどん引き込まれていきます。クライマックスに訪れる転換と、その顛末も、やっぱり逆説さんらしい。まあ、あなたなら、そうなっちゃうでしょうね、と声をかけたくなります。でも不思議とさわやかな読後感です。