第6話
ボクには、とんと、わからない。
ボクは、ずっと、眺めてる。
この教室に入って来る、人たちのことを、ずーっと。
誰も、ボクに、気づかない。
ずーっと・・・・・・。
「ありがとう」が、いつからボクのパワーに、なっていたのか。
そのことすら、覚えてなくて。
でも。
人たちが、この教室に入って、授業を、いくつもいくつも経てゆく。
その「ありがとう」の、まだらもようになった溶液。
教室は、ビーカーのようになって、人たちを守り、ささえてる。
化学反応。
ボクは、見ているだけだけれども。
もしかしたら、「ボクが見ている」このことも。
どこかで、人たちに係わりが、あるのだろうか、と思うこともあるのだよ。
でも、ボクは、もう眠くなってきた。寝るね。おやすみ・・・・・・。
<了>
『①/⓷ らくがき★ビーカー』 ぽふ、 @a-piece-of-harmony
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
好かれても嫌われても/ぽふ、
★21 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
がんばってきたよ/ぽふ、
★4 エッセイ・ノンフィクション 完結済 9話
根っこから/ぽふ、
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 7話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます