従者の祈り
其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。
人たりながら 人の世に生き難い者
神の子でありながら 兄弟に拒絶された者
また 神の慈しみを奪われた者 その者なり。
我が神よ 貴方の子は永き孤独と沈黙の上に
貴方を賛美する歓びを得た。
その賛美を 兄弟達は喜ばないことも
またこの賛美を 妬む兄弟達がいることも
貴方の子が知るように 計られた。
その故に主よ
この
名も知らぬ我が友を祝福し給え。
その才覚に限りない祝福を。
そして それを受け入れる者達に歓びを。
私は貴方の授けたこの
万群の神よ 神話の王よ 神々の神よ。
貴方が良しとされた全ての神々を。
私は歌おう 例え私の信仰が疑われても。
貴方の創った神話の美しさを誉めよう。
貴方の創った神々の優しさを誉めよう。
貴方の創った諸仏の悟りに身を浸そう。
新しき契約を使わし給えり 我が神よ、
今こそ旧き
全ての垣根を越えて吹く
もし御心でないならば 我が筆を取り折られよ。
私はそれに従い。
貴方が与えられる新しい筆を纏う支度をしよう。
即ち
何人たりとも 我が賛美を侮辱すること能わず。
然るにこの祈りは 我と読者のものなりや。
エゴ・エリスⅠ PAULA0125 @paula0125
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます