心の荒れが収まっていく物語でした。奇妙な二人の旅人が、寝台列車の車内で交流する姿は、緩やかな死への階段を下りていく鶴と、無限の未来が広がる鶴のよう。そしてひたすら変わらず、美しくも厳しい雪景色。車内と車外の対比も美しい話でした。