第四十節  塔

 ローマを焼き焦がした大火から七日。街は混乱の中で、魔術師の一団を探し回っていた。街を燃やした炎は、皇帝の怒りとなって、尚もローマを焼き滅ぼそうとしていた。魔術師の一団として身を潜めるのも潮時か、と、塊茎かいけいはさっさと一団を抜け出し、アッピア街道を下った。このまま先に進めば、アンティウムに着く。そこから舟に乗り、ローマの東へ行こう。そこにきっと、蘭姫あららぎひめもいる。それだけの筈だったのに、何故か臣后しんごうもついてきた。あのように荒れ狂う王には仕えたくない、王はもう定めたから、とのことだった。至極どうでも良かったし、いざとなれば身代わりにしてしまおうと、塊茎かいけい臣后しんごうを連れていく事にした。魔術師の関係者以外にも、この機会に皇帝に対して後ろめたいところがある者達は、銘々都合のいい時間帯に、大急ぎでローマを脱出していた。だから塊茎かいけいの姿は人混みに紛れていて、特に目立つ物でもなかった。その一方で、今こそ皇帝陛下に取り入る時、と、ローマに登って行く者もいた。自分達が魔術師の一団を捕えれば、故郷に錦を飾れるからだろう。だから、ローマに登って行く人混みというのもあった。

 もう間もなく、火が沈むと言う時だった。人の往来はまだあるものの、もう大分寂しくなってきた頃だった。一人の旅人が、静かに石畳を歩いて、ローマに向かっていた。

「ねえちょっと、塊茎かいけいさん。ちょっとは荷物を持ってください!」

「うるせえな、置いてくぞ。」

「全く、何ということ! わたくしの汗を寝台以外で見る者がいるなんて!」

 ズケッと、塊茎かいけいは躓いた。旅人が丁度塊茎かいけいの前で立ちどまり、立ち上がる手助けをしてくれた。

「すいやせん。大体な、臣后しんごう―――。待って!」

 ハッと気が付き、塊茎かいけいは自分の後ろに通り過ぎて行った旅人を、走って追いかけた。

「え、塊茎かいけいさん? どうしたの、そっちはローマなのに!」

「待って、待って下せぇ! どちらに行かれるんで―――アニィッ!!!」

 すると旅人は答えた。

「私達の仲間が見捨てられるのなら、私はもう一度、彼等の所に行かなくてはならないから。」

 塊茎かいけいはそれを聞いて、旅人の腕を掴んだ。旅人は振り向かず、立ちどまる。

「放しなさい。そうすればお前は逃げられる。」

「いいや、もう逃げねえ―――もうどこにも行かねえ!! あっしャ逃げねえっすよ、アニィ、だから、戻って下せえ!!」

「お前の名前を私は知らない。」

「………。」

 その時、やっとの事で、臣后しんごうが追いついてきた。

塊茎かいけいさん! 荷物だけを持たせてあっちに行ったりこっちに行ったり―――。」

「―――臣后しんごう。」

 声色が変わった事に、臣后しんごうは口を噤んだ。

「あっしャ、故郷くに塊茎かいけいなんて呼ばれたこたァ、ねえんだ。―――あっしは、若頭わかがしと呼ばれてたんだよ。とある山賊にお仕えしていたのさ。」

 それを聞いて、旅人―――目を開かれた梔子くちなしの君は、微笑んだ。その絵姿が、あまりにも夕日に照らされて儚かったので、臣后しんごうは何も言えなくなってしまう。若頭わかがし臣后しんごうを置いて、彼の手を取り、ローマへ向かった。

 その途中、また別の旅人が、ローマの方からアッピア街道を下って来た。彼もまた、ローマから下って行く無数の旅人の一人に過ぎなかったが、二人の横を通り過ぎると、パッと振り向いて、声をかけた。

「主よ、何処へ行かれるのですか。」

 若頭わかがしは答えた。

「ローマへ。」

 梔子くちなしの君は答えた。

「神の民がそこにいる。」

 そして、誰かが答えた。

「唯の一人も見捨てる訳にはいかない。」

 その言葉を聞いて、その旅人は踵を返した。若頭わかがしは知る由も無かったが、彼は柳和が生前、頭領と天眼てんがんの力を魔術でないと証明させるために通っていた、あの巌夫いわおであった。彼等が行くローマへの道は、血のように赤く染め上げられ、黒く焦げたローマは、今尚燃え盛っていた。天眼てんがんは自分の掌の中で震える無骨な掌を握る。

「怖いなら、逃げて良いんだよ。私は平気だから。」

「いいや、良いんです。烏滸おこがましくも言やせてもらやあ―――あっしは、神と共に居られる父の子バラバ・インマヌエルでさ。あの過越祭の時、本来なら死んでた山賊でぃ。借りた金はきちんと返さにゃ、頭領がまた数を数えて返せって怒りまさあ。」

「そうか。なら、あの時お前が私を見ていたように、今度は私がお前を見ていよう。」

「そうしてくれると心強ェなあ。―――ああでも、ひいさんに、もう一度会いたかったかなァ…。」

 しかし若頭わかがしは、振り向く事も、俯く事も、立ちどまる事もせず、しっかりローマを見据えていた。


 魔術師の一団の一部を捕まえた、という報告が、その日だけで七人、それも七回も別々の『一部』を引き連れて、宮殿にやって来た。神槍しんそうは悲しみで砕けそうになる腰を忙しさで必死に奮い立たせ、どうにか牢獄へ放り込む手続きを七の七倍こなし、もう嫌だ、もうこれ以上は御免だ、と、宮殿を抜け出そうとした。ところがその時、恐ろしいまでに存在感のある白い衣を着た男と、その隣に小汚い男と、禿頭に夕日がぴかりと光る老人とが、宮殿に歩いて来るのに気が付き、神槍しんそうは慌てて彼等に駆け寄った。

若頭わかがし!? お前、お前どうしたんだ? なんでローマにいる? 蘭姫あららぎひめは見つからなかったのか!?」

「よぉ、神槍しんそう。ちょっと見ねえ間に背が伸びたか?」

「御託は良い! 今ローマ中が魔術師の一団を探してる! 蘭姫あららぎひめを探していたんなら、お前も関係者と疑われるかもしれない!」

「そりゃ好都合だ。」

「訳の分かんないこと言ってないで、とっととローマから失せろ! この山賊崩れが、何悟った顔してんだよ!」

神槍しんそう。」

「何で、何でそんなに死に急ぐんだ! 生き意地汚く生きてみろよ、天下の大山賊だろ、お前らは!」

神槍しんそう。」

「生きていればどんなことだって出来るんだ! どんなことだってしてもらえる! ―――生きてさえ、いれば…それだけで…。」

 ぽろぽろと涙が零れ、神槍しんそうは槍に縋って泣き崩れた。

 柳和の死体は、火災現場から見つからなかった。というより、それらしい腕の無い黒焦げ死体は多すぎて、特定できなかったのだ。木材の下敷きになったりして、死体が崩れてしまい、両腕の無い死体が量産されていた。あの笑い声と泣き顔と、舞跳ねる炎の馬が、脳裏に焼きついて離れない。

神槍しんそう、あっしらを連れてって下せえ。」

「馬鹿野郎! お前がこんな大それた火事なんか起こせるか! いくらぼくだってそれくらい分かる! 馬鹿にしやがって、今日放り込んだ奴らだって、半分以上が無関係だろうさ! でも殺すしかないんだよ、畜生、あいつらローマの市民権がない奴らばかり連れてきやがった! 裁判だってしてもらえない! 皇帝がその気になれば、今晩にも人間松明だッ!」

「そりゃ、苦しいんでぃ?」

「当たり前だろ!? 足元から火を付けられて、煙が先に身体を覆うんだ。爪先の皮膚が膨れて爆発する頃には、お前の口の中は煤で真っ黒けになる。煙に首を絞められて、うんこビチビチのションベンじゃーじゃーになって、苦しんで死ぬんだよ! 窒息だからな! そんでその捻りだしたもんを犬や鼠が食うんだッ!」

「おっかねー。タマが縮こまらぁ。」

「分かったら出てけ、この小悪党!」

 神槍しんそうはそう叫んで、空を仰いで泣いた。よしよし、と、若頭わかがしは何も言わず、頭を撫でている。

「隊長、悪党って聞こえました! こいつですか!」

 そこへ、神槍しんそうの部下がぞろぞろと、棒や剣を持ってやって来た。神槍しんそうは慌てて立ち上がって、弁解した。

「違う、その、言葉の綾で―――。」

「この鼻にもみあげ! 間違いない、ユダヤ人だ! 魔術師の一味だ!」

「違う! こいつが仕えていたのは―――。」

「これで五十組目だ! こりゃあ縁起がいい、景気よく縛ってやろう!」

 兵士の一人が、『彼』の腕を掴んだ。それを見て、神槍しんそうは槍を握り、その兵士の兜を薙ぎ払って吹き飛ばした。その拍子に、槍の穂先が耳に引っかかり、兵士の耳が斬りおとされる。それを見た巌夫いわおは、慌ててその兵士に駆け寄り、呻く彼の耳に手を当て、耳を癒した。突然けろりとしたその兵士を見て、他の兵士は怯えた。

「耳が斬れたのに、耳があるぞ! 斬れたのがそこにあるのに!」

「魔術だ! 魔術師だ!!」

「てめえも魔術師の仲間だったんだな、全員纏めて縛っちまえ!」

「違う! 俺は皇帝陛下の―――。」

「この裏切り者! 百人隊の面汚し!」

 あっという間に、神槍しんそうの部下が一人、巻き込まれて縛られた。違う、と、神槍しんそうは言った。言ったと思う。多分言えていた。だが彼等には届かなかった。夕日が沈みかけてた頃には、ローマ兵として神槍しんそうの部下として、魔術師狩りをしていた兵士は、夕日が沈む頃には牢に入れられ、無実を叫び続けていた。神槍しんそうはその声が余りにも悲痛で、怖くなり、何も言えなくなってしまい、部屋に逃げ込んだ。

 部屋の中に槍を置き、炎のような黄昏から逃れようと、神槍しんそうは寝台の中に逃げ込み、布団を被った。

神槍しんそう神槍しんそう神槍しんそう。」

 男の声がした。神槍しんそうはそれが悪魔の囁きのように聞こえた。否、悪魔に決まっている。こんな冷徹な人間の前に、天使や精霊が来るわけがない。

「起きなさい、神槍しんそう。」

 しかし声はしつこく神槍しんそうの身体を揺すっていたので、神槍しんそうは恐々と頭を出した。夕日によって部屋は赤く染め上げられているのに、その人物の衣は黄色く輝いていた。

「貴方は誰ですか。きっと人ではないのでしょう。」

「人です。私は神と一致した、完成された人間です。」

「よく分かりませんが、この弱虫を嘲笑いに来たなら御引取下さい。でもぼくを裁きに来たのなら、どうかこの首を持って、真なる裁判官の前に今すぐ引っ立ててください。」

「何故そうするのですか。」

「ぼくはもう、何も考えたくない。何もしたくない。何も知りたくない。このまま処刑から逃げ出したい。ぼくが逃げ出すことで他の人がどうなるか、考えるだけの知性もいらない。ぼくはらいの白痴になって、けがれの谷に引きこもって、いつ死ぬかすら感じずに、ただ息だけをしていたい…。」

 すると黄色く輝く人物は、神槍しんそうの前に布袋を取り出し、糸で繋がれた銀貨の束を三本見せた。

「ここに、三〇枚の銀貨が三本あります。貴方は生涯、神と共に居られるインマヌエルを三度裏切った。一度目はその真意に気付かずに引き渡した時。二度目は無実と知っている人を十字架に掛けた時。そして今日、縛られる無実の人々を見ていた時。」

 神槍しんそうは顔を上げた儘、大声で泣いた。思い出したくなかったし、思い知りたくも無かった。出来ればそれは、自身の呵責だけでいたかった。人に知られたくなかった。けれどその人物は鳥の羽のような指先で神槍しんそうの涙と鼻水を拭い、言った。

「貴方の裏切りを、私が買い取りましょう。私はこの世の光を、冥府の闇に引き渡したもの。天におられ、遜った神を、黄泉に引き渡したもの。私の行いを人は裏切りと断じ、その汚名は、我が救い主が救い主で在らせられる限り永劫続く。私が貴方の裏切りを買い取りましょう。そしてその罪が雪がれた事を、貴方は人生の黄昏に、神に愛によって裁かれ、己の罪を知るでしょう。」

「よく分かりませんが、この罪をぼくは誰かの所為にすることなど出来ません。」

「神がそのように望まれるのです。貴方の罪を私に引き渡しなさい。そうするように望まれています。」

 その言葉が余りにも麗しくて、神槍しんそうは殆ど無意識に、彼の持つ銀貨に触れた。神槍しんそうは静かに目を閉じ、安心感に包まれ、眠り込んだ。


 夜になって、今日捕えられた五十組が、燃え落ちた街道に並べられ、一斉に『点火』されると聞いて、神槍しんそうは部屋を飛び出した。部下だった兵士は、その時は探し出すことが出来なかった。というのは、人々の殆どが、沈黙し、静かな眼で眼下のローマ市民を見下ろしていて―――その顔が、皆同じような顔をしていたので、神槍しんそうは分からなかったのだ。

神槍しんそう、遅いぞ。この度、お前の部隊が我が愛する人民ローマンに潜んでいた人民の敵クリストゥスを燻りだしたそうだな。大義であるぞ。」

 神槍しんそうは何も言えなかった。自分の部下が自分の部下を捕え、今殺そうとしているのに、異議が一つも上がっていない。少なくとも百人隊の隊員になるには、ローマの市民権を持っていて―――彼は、裁判を受ける権利があるにも関わらず、彼は沈黙し、どころか真槍に見つからないように、他の者達と同じ顔をして潜んでいるのだ。

「さあ、篝火を焚け! 今日は妻に宿ったボクの子が、妻の中で動いた善き日である! この善き日、ボクはここに、人民の敵をこのローマから誅戮することを宣言しよう! ボクこそが初代より数えて七世代目の、そして初代より数えて五代目のローマ皇帝! 芸術と人民の守護者である!」

「皇帝! 皇帝! 皇帝万歳!!」

「人類の敵を殺せ!」

「人肉を食べる非人からローマを護れ! 生き血を啜る穢多からローマを護れ!」

「皇帝陛下の御世を護れ!」

 ああ、こんな民衆を知っている。忌まわしい、あのイスラエルの過越祭の日だった。民衆は見境が無くなって、激しくがなり立て、その熱気は渦巻いて、ツンとした汗の臭いの香を焚いたかのように、天へ昇って行く。あの時のような惨めな気持ちはもう二度と味わうまいと思っていた。否違う、味わわないと思っていた。しかし、それは間違いだった。他ならぬ神槍しんそうが、その場を変える力を持たないのに、どうして二度目が無いと言えただろうか。

「隊長、さあ、火をどうぞ。」

 部下の一人が、自分に油の染み込んだ松明を手渡した。ここから先をお願いします、と、言われて押し出されたそこに、そこに立っていた街灯の蝋燭の芯は、神槍しんそうの知った顔だった。神槍しんそうは震えた。今ならまだ間に合う、まだ殺さないで済む。だがここで自分が躊躇う事に何の意味があろうか。自分は殺さないかもしれない。けれども、自分の部下が彼を殺さなくてはならない。彼の足元に火を入れなければならない。なら自分がやるべきだろうか。だが恐ろしくて出来ない。

神槍しんそう。」

 芯が尋ねた。

「…何だい。」

「あっちの…あっちの方、あの白い、細い塔みたいなの…あれが上がってる方向には、何の町がある?」

 芯はそう言って、南東の夜空を顔でしゃくった。神槍しんそうもつられてそちらを見る。本当に、本当に細い細い、白い―――糸のような、細い建築物が聳え立っているのが見えた。神槍しんそうは地理には詳しくないが、咄嗟に思いついたことを言っていた。

「エフェソ。あそこにあるのは、エフェソの町だ。」

「…そうかい。」

 芯はそう言って、ふう、と、息を吐き出した。嗚呼、もう彼は、殺されるのを唯待っている、否、待ち望んでいるのだ。神槍しんそうは松明を握りしめ、槍を伸ばして、芯の心の臓を貫こうとした。だが、胸の皮は破ったものの、身長が足りなくて、心の臓にまで槍が届かなかった。神槍しんそうは泣きながら、芯の根に火を点け、そのまま隣の街灯に火を点けて行った。皇帝は妻や自分の親族を招き、何か素晴らしい建築について高らかに演説をしていたが、市民はそれよりも人間街灯に釘付けになっていた。皇帝は人間街灯には、ちっとも目をくれなかった。

 燃え盛る炎が呻き、うねり、捩じれて崩れる。神槍しんそうは嘗てそうしたように、最初に火を灯した街灯の傍に立って、芯と同じ方向をじっと見ていた。白い建築物は、眼が慣れて来ると、酷く複雑な造りの、白く美しい塔である事が分かった。神槍しんそうはそれを見て、その塔がこの世ならざるもので作られ、この世ならざる所へ至っているのだと知った。

 あれこそは信仰のあららぎ。決して楽園ローマの東でも揺るがず、細くも強靱で、しなやかな女の項のようなその塔は、彼の地エフェソに根付いている。大樹のように根を拡げ、そして根は芽を出し、また育って天へと至る。その塔は斧で叩いても折れず、炎で焼いても燃えず、水で浸しても腐らず、どのような力にも屈さない。その塔は神の手が護っている。その塔を支配するのはデウスであり、皇帝ディーヴィスではない。その故にその塔の表す栄光は永遠であり、至聖にして至尊、故に唯一のもの。あの塔が全て天に届く時こそ―――。

「ぼくの名前の封印が、意味を成さなくなる時だ。」


 一晩中、朝焼けがずっと続いていた。本当の太陽が昇った時、光が当たったからか、いくつかの焼死体は、身体の一部が千切れた。神槍しんそうの頭上にも、こつんと何かが落ちてくる。拾うとそれは、炎に包まれ、錆や汚れが剥がれた、美しい一枚の銀の皿だった。神槍しんそうは、これが彼等から譲り受ける最後の品物だろうと考え、そっとそれを懐にしまった。そして神槍しんそうは、皇帝がまだ酔いから醒めない間に、証人の若者を適当に捕まえてきて、『人民の敵を部下にしてしまった』という罪名で、ローマから追放するように願い出、その通りになった。

 神の槍を失った事に気付かなかった皇帝が、その証人の若者の性別を超えた美しさに見惚れ、愛を囁くようになる一方、柳和とのやり取りに影響を受け、人間愛を解く書物を著した教師に自害を命じた。以降、暴君として名を轟かし、神の民は次々と処刑されていくことになる。彼が、ローマ帝国初代王朝の落陽を迎えるのは、このローマ大火より、あと四年後の事である。

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