第十節 サマリア

 昼頃になって漸く帰ってきた真槍しんそうに、頭領は何も言わなかった。天眼てんがんは少し立ち直ったらしく、真槍しんそうが帰ってくるのを視ていたという。

 若頭わかがしはもう意識がしっかりしているが、胸をやられたらしく、まだ動くことが出来ない。その傍で甲斐甲斐しく世話をしているのは、蘭姫あららぎひめだった。あんな重たい告白を聞いてしまって、どうしたものかと頭領に目配せをすると、何も言うなよ、と、耳元で声がした。思い切って、真槍しんそうは頭領に近づいて聞いてみることにした。

「頭領、たった今、ぼくに何か仰いましたか?」

「ん? ああ、お前が聞こえたなら、言ったんだろうさ。」

 釈然としない言い分に、真槍しんそうはむすっと口をへの字に曲げて言った。

「仕事をしている時などに、突然、耳の裏で頭領の声がするのです。これは頭領の声なのですか? それとも頭領を語る悪霊の声なのですか?」

「なんだと爪楊枝! おとうさまのお恵みを―――!」

「いいっていいって、柳和やなぎわ。そういえばしっかり言ってなかったな。あららぎ、ちょっとおいで。お前にも教えておこうね。」

「はい、アバ。」

 若頭わかがしの枕辺に粥を置いて、蘭姫あららぎひめがこっちにやってくる。いつの間にか靴を与えられ、着物も、よく見ると麻ではあるが、少し紫がかっている。この集団の中で最も位高い存在である事を、暗に示しているのだ。

天眼てんがんが見えないのに視えるのは知ってるな?」

 二人は頷いた。頭領はよしよし、と、二人の頭を両手で撫でる。

「俺は昔、盗賊団を造る前、何度か強盗に襲われたんだ。太刀打ちできなくて、何度も死にかけて、ずっと祈り続けたんだ。助けてください、助けを呼んで下さい、てな。その内に、俺は舌とは別に、心で、声を出せるようになった。大勢の心に一度に語りかける事もあれば、一対一で、誰にも聞かれずに声をかける事も出来る。俺が知ってる奴だったら誰でもだ。ただ、俺、耳はもらってないんだよな。だからいつも、命令しか出さねえんだ。」

真槍しんそうあららぎに余計な事言うなよ。』

「は、はい。」

「?」

 今の『声』は、真槍しんそうにのみ語りかけたものだろう。蘭姫あららぎひめはきょとんとして、不思議語りのような話に聞き入っている。あんまり面白くない話だぞ、と、言って、頭領はごろんと横になった。すかさず柳和やなぎわが左の肩に突っ込む。よしよし、と、頭を撫でてやりながら、頭領は言った。

「まあ、単純に俺の濁声で詩編を歌ってほしくないっていう思し召しかもしれねえけどな!」

「まあ! うふふふふっ!」

「あははは! おい天眼てんがん、せっかく若頭わかがしも無事だったんだ。気が重くちゃ傷に障る。歌おう!」

「アニィ、うたって、アニィ。…あてて。」

「………うん、分かったよ。具合が悪くなったら、すぐに言うんだよ。」

 あいさ、と、笑う若頭わかがしの額は少し濡れている。汗では無い。蘭姫あららぎひめが拭いたからだ。ちらちらと天眼てんがん若頭わかがしの様子を窺いながらも、息を吸い込んだ。


わがかみ わがかみ なんぞわれをすてたまふや

いかなればとほくはなれてわれをすくはず わがなげきのこゑをききたまはざるか

ああわがかみ われひるよばはれどもなんぢこたへたまはず よるよばはれどもわれ平安やすきをえず

はあれイスラエルの讃美さんびのなかにすみたまふものよ なんぢはきよし

われらの列祖おやたちはなんぢに依賴よりたのめり かれら依賴よりたのみたればこれをたすけたまへり

かれらなんぢをよびてたすけをえ なんぢによりたのみてはぢをおへることなかりき

しかはあれどわれはむしにしてひとにあらず にそしられたみにいやしめらる

すべてわれをるものはわれをあざみわらひ 口唇くちびるをそらし かうべをふりていふ

かれは天の父によりたのめり 天の父助たすくべし 天の父かれをよろこびたまふがゆゑにたすくべし と

されどなんぢはわれを胎内はらのうちよりいだしたまへるものなり

わがははのふところにありしときすでになんぢに依賴よりたのましめたまへり


われうまれいでしよりなんぢにゆだねられたり わがははわれをうみしときよりなんぢはわがかみなり

われうまれいでしよりなんぢにゆだねられたり わがははわれをうみしときよりなんぢはわがかみなり


 優しく暖かい揺り籠のような歌声に、若頭わかがしは幸せそうに笑って目を閉じた。天眼てんがんはそれに気付かないが、どうやら気を失った訳では無く、目を閉じて聞き惚れているようだった。

 その日は皆、その歌声を聞いて眠りに就いた。


 翌朝、何時ものように無秩序な食欲が飛び交っている朝食の場で、思い出したように盗賊の一人が言った。

「そういえばよ、最近サマリア地方じゃ干魃かんばつが酷いらしいな。この辺りもその内水不足になるかねぇ。」

「ああ、あっしも聞いた。頭領、最近サマリアだけじゃ無く、北のガリラヤも、不漁なんでさ。お陰で干物の値段のたけぇのなんの! デナリ銀貨一枚分、値段が変わるんで、どこも治安がわるいんでさ。…でも頭領、あっしらはそんなとこにゃ行かねえでやしょう?」

 頭領が答えた。

「そうだな。態々貧乏人から奪う必要なんてないしな。でも…サマリアか。ちょっと気になるな。天眼てんがん、ちょっくらまた、お前の眼で見たってやれよ、現地で!」

 すると、感嘆の溜息や叫び声で、一気に周りが騒がしくなる。天眼てんがんは少し困ったように眉を顰めて答えた。

「またそんな事言って…。新入りも多いんだし、私は嫌だよ。」

「まあまあ、いいじゃねえか、減るどころか増えるんだから。」

「でも、あれはただの偶然だよ? そう何度も―――。」

「ごちゃごちゃうるせえな! 出来るったら出来る! なんたって―――。」

 そこまで言って、若頭わかがしが盛大なくしゃみをした。ずびっと鼻を啜る音に、思わず天眼てんがんの目元が綻ぶ。ゲラゲラ楽しげに笑う一団の中で、高らかに頭領は宣言した。

「なんたって、天眼てんがんこそ、イスラエルを救う預言の王なんだからな! 天眼てんがんに出来ないことは何もねえのさ!」

「ホーシャ・ナー、天眼てんがんさま!」

「ハレルー・ヤ、天眼てんがん様!」

「お止しったら! …でもまあ、私が行って満足するなら、それでもいいかな。良いよ、サマリアに行こう。」

 そういう天眼てんがんの顔は、まんざらでも無いようだった。

 そういえば、真槍しんそうはこの人の不思議な歌で、脚を治してもらったのだった。未だに『以前より良い』の意味は分からないし、槍の腕も良くなってはいない。使ってる槍も、ごく普通のものだ。けれども真槍しんそうは、確かに天眼てんがんに畏怖の心があったから、仕えると決めたことを、今更ながらに思い出していた。


 ユダヤ人の王については、真槍しんそうも少し聞いたことがある。以前、税を取り立てに行った時、子供が石を投げて、いずれ来たる王がうんちゃらかんちゃらと野次を飛ばしたのだ。その時、当時の百人隊がその子供を殺し、駆けつけた子供の親たちも、王がどうたらこうたらと叫んだので殺された。そんなことがあったので、ユダヤ人達の間にある『王』の預言の存在は知っていた。

「頭領、具体的にその、預言された王とは、どういう人なんですか?」

 サマリア地方へ行く為に行商街道を歩いている時、真槍しんそうは頭領に尋ねた。今回、若頭わかがしは大事を取って休まされているので、天眼てんがんを乗せた馬を牽くのは真槍しんそうだけである。そして、他の者は皆歩きで、わ若頭わかがしの代わりに三人ほどの男が同行していた。真槍しんそうはまたしても柳和やなぎわに睨まれながらも、めげずに護衛として、天眼てんがんにしっかりと腰を持ってもらっている。

頭領が蘭姫あららぎひめの手を引きながら答えてくれた。

「聖書に書いてある通りだと、預言者達はいろいろな言い方をしているが―――。まあ、俺が一番気にしてるのは救いの預言者の言葉だな。『このゆゑに主みづからひとつ豫兆しるしをなんぢらに賜ふべし、視よをとめ孕みて子をうまん。その名をインマヌエルととなふべし』。」

 他にも頭領はいくつか挙げていたようだったが、真槍しんそうの頭が覚えられたのかここまでだった。そういえば彼は、あの女の夫で、あららぎひいの父親で、大祭司の家に育った馬と女の間に産まれた子だった。これくらい聖書について知っていてもおかしくはない。聞き方を間違えた。

「―――で、だ。確かにちょいちょい不明な場所はあるが、概ね天眼てんがんの奴は当たってるのよ。ただ、ロバじゃなくて馬に乗せてるのは、単に俺達の馬についてこられないのと、不安定だからだがな。眼が潰れてると、そういう不具合あるのさ。ただ、それだと預言に当てはまらないから、天眼てんがんの目はいつか開くと思うぜ。」

「はぁ…。」

 正直聞いてもあまりよく分からなかった。これ以上はユダヤ人の文化の問題だと思ったので、真槍しんそうは深入りしないことにした。どんな理由であれ、天眼てんがんが自分の脚を治してくれたのは事実だし、彼に畏怖を抱いたのも事実だし、仕えなくてはという打算と本能の指示もあったのだから。


 恐らく頭領は、元々あの女が何処に追放されたのか知っていたのだろう。一行はサリムの村までやってきた。湧き水に溢れ、豊かなガリラヤ湖からの川が引かれているはずが、木の根を食べる男が目立つ渇いた地になっている。そんなに大人数でも無かったのだが、一人が真槍しんそう達に気付くと、ぴゃっと散っていってしまった。ただ、怯えていると言うよりも、何も知らない、ともすれば眼暗の男をつれているような訳ありの集団から、何かを奪い取ろうとしているようだった。それを知ってか知らずか、天眼てんがんは突然馬を下りた。慌てて真槍しんそうも馬を下り、手を引こうとするが、天眼てんがんに拒まれた。

 天眼てんがんは指先で地面を撫でながら、四つん這いになって、何かを探していた。

天眼てんがん様? 何をお探しで? ぼくも手伝いま―――ずべっ!」

「黙ってろ爪楊枝。おじ様は天のお父様とお話しになっておられる。」

 足払いをかけられ、涙目になりながらも立ち上がってその様子を見守る。若頭わかがしの代わりに着いてきた男達は、皆初めて見る光景のようだった。頭領は天眼てんがんには目もくれず、荷物から何故か竪琴を取り出した。頭領、天眼てんがん柳和やなぎわ以外が状況を飲み込めず混乱していると、そこへサマリア人の少女が瓶を担いで歩いてきた。そっと通りすがろうとしたが、天眼てんがんはすぐに顔を上げ、少女に尋ねた。

「こんにちは、お嬢さん。今から水を汲みに行くんだよね。案内してくれないか。」

「きゃあユダヤ人! 犯される!」

「なんだとこのガキ!」

柳和やなぎわ、怯えさせるもんじゃないよ。心配しなくても、私はこの通り目が見えないんだ。お嬢さんの水汲み場に案内してくれ。もし何か危険を感じたら、突き落としてくれて構わないから。」

 少女が瓶を頭に乗せて天眼てんがんの目を覗き込むと、天眼てんがんは少女の鼻息を感じて顔を動かす。その動かし方があまりに不自然なのを見て、漸く天眼てんがんが見えないと分かったようだ。

「いいよ。他の人がついてきても良いけど、もしあたしに何かしたら、遠慮無くこの瓶でこのオジサンの頭かち割るからね。」

「ンのガキ…!」

柳和やなぎわ。」

 頭領に窘められて、柳和やなぎわはぐっと歯ぎしりをした。少女があまりにも警戒するので、頭領は敢えて馬三頭分ほどの距離を保って、一行を連れて行った。

 少女と天眼てんがんが、何かを話しているのは分かる。天眼てんがんは地べたを這いつくばらず、少女の声に従って、空中に手を彷徨わせながらよろよろとついて行く。あまりにも危なっかしいし、少女にも労りがない。何度も追いつこうとしたが、その度に頭領に止められた。

 と、少女と天眼てんがんが歩みを止めた。遠くて分からないが、周りの景観からすると、此処には水が湧いていたか、流れていたかしたのだろう。水の跡のある泥は渇いてひび割れ、草もしおれているが、その根は生きているようだった。

音声おんじょう音声おんじょう! ここだ、ここに来て奏でてくれ。」

「おう。お前等も少し距離とりながら、ついてこい。」

 案の定、頭領と自分たちが近づくと、少女は瓶を頭上に構えながら、距離を取った。頭領は特に気にしていないらしい。地べたに再び膝と手を突いている天眼てんがんの隣に座り、なにやらじっと地面を見ている。真槍しんそうも真似をして地面をじっと見てみる。ここが川ではなく、泉だったらしいことだけが分かった。

「相応しい歌は、どれか分かるかい?」

「詩編四二番だな。」

「分かった。じゃあそれを歌おう。」

 ぽろろん、と、あの不格好な竪琴が音を奏で始める。不格好な竪琴に無骨な指、筋肉と体毛の塊という野生の塊みたいなものから、どうしてこうも涙の泉を繁らすような音が出るのか不思議だ。

 天眼てんがんは地面を撫でながら歌い始めた。


あゝ神よ。鹿の渓水たにがはをしたひあへぐがごとく、わが霊魂たましひもなんぢをしたひあへぐなり

わがたましひはかわけるごとくに神をしたふ。いけるかみをぞしたふ。いづれのときにか我ゆきて神のみまへにいでん

かれらが終日ひねもすわれにむかひて、なんぢの神はいづくにありやとのゝしる間は、たゞわが涙のみひるよる、そゝぎてわがかてなりき


渇いた地面のひび割れに、砂が落ちて、次第にひび割れが埋まっていく。天眼てんがんは砂遊びのように、しかし真剣な顔で歌いながら、地面のひび割れに砂を落とし込んでいった。


われむかしむれをなして祭日いはひのひをまもる衆人おほくのひととともにゆき歓喜よろこび讃美さんびのこゑをあげてかれらを神の家にともなへり。今これらのことを追想おもひおこししてわがうちよりたましひをそゝぎいだすなり


次第に地面が黒っぽくなってくる、ざらざらの凹凸が無くなり、地面が滑らかな面積が増えていく。天眼てんがんの膝は既に黒くじんわりと汚れを吸い取り、爪には砂が入り込んでいる。掌も黒ずみ、本当に乞食のように泥だらけだった。

………? ちょっと待てッ! 泥だと? 目の前には干上がった泉があるだけだったのでは無かったのか。ぎょっとして真槍しんそうは邪魔をしない程度に身を乗り出す。泥濘んではいないが、確かに地面は水を吸って黒くなっている。少女も首を突き出して覗き込んでいた。天眼てんがんは歌い続ける。


あゝわが霊魂たましひよ なんぢ何ぞうなたるゝや。なんぞわがうちにおもひみだるゝや。なんぢ神をまちのぞめ。われに聖顔みかほのたすけありて我なほわが神をほめたゝふべければなり

わが神よ わがたましひはわがうちにうなたる。さればわれヨルダンの地よりヘルモンよりミザルの山よりなんぢをおもひいづ


 じゃり、と、音がした。天眼てんがんは探るのを止め、その場所に指を突き入れ、歌いながら彫り込む。既に穴の底には、片掌にやっと乗るくらいの、しかし確かに、立派な水が湧き出でていた。


なんぢの大瀑おほだきのひゞきによりて淵々ふちぶちよびこたへ、なんぢの波なんぢの猛浪おほなみことごとくわが上をこえゆけり


ごぼごぼと掘れば掘るほど、掘って退かした土よりも多くの水が溢れ出す。天眼てんがんは歌うのを止め、せっせせっせと掘り始めた。それを見て、頭領がぽーんと弦を弾き、歌うように叫ぶ。

「│さあ《ハヴァー》、│喜び祝え《サメハ》! │心から《ベレーヴ》、│喜び踊ろう《ナーギラー》!」

 それは嘗て、真槍しんそうが聞き取れたものの、意味が理解できなかった言葉だった。今は理解できる。特にヘブライ語を学んだわけでも無い、ましてやアラム語やラテン語を話した訳でも無い。それなのに真槍しんそうには理解できたのだ。真槍しんそうがこの不思議な感覚に驚いている間にも、弦は力強くうねる。

「│讃えよ《ハレルー》│主を《ヤ》! │讃えよ《ハレルー》│主を《ヤ》! │讃えよ《ハレルー》│主を《ヤ》!」

 力強く頭領がそう呼びかけると、弾かれたように他の者達も口々に叫んだ。

「ハレルヤ! ハレルヤ! ハレルヤ!」

「│高らかに歌え《ラシェヴァフ》、│賛美の歌を《テヒラー》!」

「ハレルヤ! ハレルヤ! ハレルヤ!」

 皆が叫ぶ度に、水の勢いはどんどん増していき、ずぶずぶと天眼てんがんが沈んでいきそうになったので、真槍しんそうは慌てて引き上げた。手がずっぽりと抜けると、途端に水が吹き上がり、それは真槍しんそうの目線にまで達するほどだった。村の者達がぎょっとしてわらわらと出てくる。

「す、凄い…! こんな、可笑しなことが! ただ歌っただけなのに!」

「万歳! 万歳! 水が戻った! ホザンナ! ホザンナ! 天眼てんがんさま! 大王の子にホザンナ!」

「けほっけほっ…。そんなに騒がないでおくれ、私はただ歌っただけだ。それより喉が渇いたよ。お嬢さん、この水は、私と、その仲間にも恵んでくれるかい?」

 少女は笑って、瓶をどぼんと泉に静め、なみなみと瓶に水を満たし、差し出した。

 これは、真槍しんそうが初めて、賛美の言葉の奇跡を体験した時の話である。


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