こんな場面を作者は経験したことがあったのかな、と思われました。想像力のすごい作者のことなので、あるいは事実では全くないのかもしれません。二人の反応、動き、感情が程よくいい感じで描かれており、馴れ合った生活に新たな喜びが加わったことが、突然のような結末で響いています。
昭和初期のフェティッシュを想起せしめる良作。文章にもそつがなく、主人公の心理が盛り上がっていく様子に共感させられてしまう。 詳細本作。