実力テスト
前回、人が住む世界の他に他の世界があることを知った奨学生たち
奨学生たちは妖鬼界で実力テストを受けることなった。
「着いたよ。ここが君たちの実力を測る場所」
目の前には鬱蒼と生い茂る大樹が現れた。
「こんな所で何をやるんですか?」
「ここでは追いかけっこをしてもらうよ。相手は天狗の神楽がやってくれるけど… 」
「追いかけっこか 余裕じゃないですか? 一応、俺たち奨学生ですよ。舐めては困りますよ。」
「自信満々なのはいい事だけど一つだけ忠告しておくとこの森は天狗以外の妖怪もいるから変なのに絡まれないよう陰陽術は一切禁止
ただ、身を守ることだけは使うこと!!
以上これがルールになるよ。」
「分かりました…」
明らかに表情が曇る奨学生たちを他所に準備を始める。
奨学生たちには食料と水、トランシーバーなどが入ったカバンを渡し、軽く準備運動して取り掛かることになった。
「体力に自信はないけどこれも訓練のうちだと思えば…」
「だね。とりあえず、天狗を捕まえれば良いんだよね。あと変な妖怪に絡まれないように進もう。」
「うん、基本は単独行動だけど夜はみんなで集まって結界を張ればいくら妖怪でも手は出せないはず…」
「いよいよ始まるか… 気合いを入れよう。」
冬馬が目の前に立ち、旗を頭上に持って思っいきり振り、スタートの合図によって実力テストは始まった。
ここから巻き受けるのは天国が地獄かどちらだろうか?
実力テストが始まり、奨学生たちと神楽は物凄い速さで森をどんどん駆け抜けていく。
「流石、天狗 結構速い。」
「陰陽術が使えないから頭を使って捕まえろっていうことなんだと思う。」
「つまり、計画を立てろということか… 1回集まるとしよう。」
「その間、動いてもわかるようにGPSを貰っておいたから便利だな。しかし、GPSの電波が届くのか…」
「そこは気にしないでおこう。」
「しかし、この森は不思議な感じがするな。変な力で抑えられてる気がする。」
「とりあえず、この近くにある赤い木を目印にして集まろう。」
「了解」
奨学生たちは集合場所を決めて集まることに
それぞれは一定距離間を空けて神楽を追跡してるため集まるには少し時間がかかったものの、無事に集まることが出来た。
「とりあえず、俺たちそれぞれの作戦案を考え出してみよう。それを一つずつ試してやってデータをとるんだ。」
「なるほど 私たちに足りないの圧倒的に情報ね。」
「そう。情報を出来るだけ集めたいのと天狗相手にどこまで作戦が通用するのかを見極めたいのもある。」
「そうね。でも、長期戦はあんまり良くないと思うわよ。」
「うん、短期決戦で終わらせようと思う。よし、作戦を考えるぞー」
「おーー」
「その前にテントを張ってご飯を食べれるテーブルも設営しよう。」
奨学生たちはここで野宿することを決めて周りに結界を張り防御を固めてからテント内で話し合いを始めていた。
一方、その頃の冬馬はルナシーたちと一緒に妖鬼界のトップであるぬらりひょんに会うことになった。
「ここがこの妖鬼界を統括してるぬらりひょん大統領がいる建物だよ。」
「こ こ ここが… ゴクン… 」
「なな なにを緊張してるんだ… ルナシー ゴクン」
「レインこそ 緊張してるよー?」
「あはは そんなに緊張しなくてもとって食うことはしないよ。かなり優しいから大丈夫だよ。」
「でも…」
「まぁ、そうだよね。いきなり妖鬼界のトップである大統領に会うなんてびっくりするだろうね。」
「私たち何かしたのかな?」
「大丈夫 ただの挨拶だし、ぬらりひょん大統領には元々会う予定だったからね。」
「うん…」
冬馬とルナシーたちは大統領府に入っていくとそこには多くの妖怪たちがいて天狗はもちろんのこと手長足長やアマビエ、件などの様々な種類の妖怪たちが忙しそうに働いていた。
「この世界では大まかに妖怪と呼ばれる者たちと鬼って呼ばれる者たちの二種族にそれぞれ支配されている地域があるんだ。」
「分割統治ですか?」
「まぁそうだね。鬼のトップは地獄も支配している閻魔大王様だよ。」
「そうなんだ。」
「地獄の職員は鬼で構成されているんだ。簡単に地獄を説明すると…」
地獄は生きてる時に悪行をした人が死んだ時に送られる世界で厳しい罰を与えるとされている
世界である。
「そんな世界があるんですか…」
「そうだね。人間界だけではなく妖鬼界からも悪い行いをした妖怪を処罰するんだよ。」
色々と説明しながら歩いていると大統領執務室に到着 ノックをして入っていく。
「こんにちは お久しぶり」
「やぁー 冬馬くん お久しぶりだね。」
「は は はじめまして ル ル ルナシーって言います。」
優しい笑顔を見せてルナシーたちと同じぐらいの位置で挨拶をした。
「私はぬらりひょんと言います。一応、この世界のトップをしてます。」
「みんな緊張してるんだよ。」
「あっ そうだ。冬馬くんに頼みたいことがあってね。」
テーブルの上に置かれていた封筒を手に取り冬馬に手渡した。
「何これ? 開けていい封筒なの?」
「うん、開けてみてくれ。」
ハサミで封筒の封を切って中身を確認してみる。
封筒の中身は誰かの写真と連続妖怪傷害致傷事件の資料が入っていた。
「なるほど この調査をして欲しいということかな?」
「あぁ、その通りだよ。天狗警察だけでは手が足らないし閻魔大王も公務で忙しく対応が出来ないからね。」
「分かったよ。被害者に会わないとな。」
「じゃあ、頼むよ。ぬらりひょん」
冬馬は連続妖怪を事件を調べるために単独で行動をすることとなった。
ルナシーたちはぬらりひょん大統領と一緒に待つことになり、妖怪や人間界のことなどについてそして冬馬のことを知ることになる。
次回、連続妖怪傷害致傷事件
狐耳の少女は現代では変ですか?(再アップ) ミントグリーン @mintogurinn
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