第88話 エピローグ 十三

 「大丈夫ですか、和紀さん。」

「はい。では、行きましょうか。」

そして和紀と恵麻は、恵美のお墓へと向かった。

 そして和紀のカバンの中には、理沙の日記のコピー、原本が、入っている。


 ~12月○○日

 こうやって日記を書くのは初めてになるかな?

 今日、私はクラスメイトの高坂和紀さんに呼び出されました!

 それで、

 「理沙さん!

 あ、あの…、僕と付き合ってください!」

だって!

 私、あの時は嬉しかったなあ~!だって、私も和紀くんのこと、好きだったんだもん!

 それで私、

 「…はい。喜んで!」

って言ったら、

「…えっ、いいの!?」

 だって!

「もちろん!」

「ありがとう!」

 その後私たちは、時計台近くのベンチで、少し話をしました。

*  * * *

 これからこの日記帳に、和紀とのデートのこととか、和紀が話してくれたこととか、書いていきたいと思います!

 もちろん、私の性格上、細かくね。(笑)

 最後に、私に告白してくれて、私を好きになってくれてありがとう。

 これからよろしくね、和紀!~(終)

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君のいない物語 水谷一志 @baker_km

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