亡くなった恋人と、全く同じ言動の女性と出会い惹かれていくというちょっと不思議なお話。概要だけをみると不穏と言いますか、ドロドロなあれとかを想像してしまいますが、そういうのは全く無くただただ繊細で切ない恋物語ですね。
割と早い内にからくりと言いますか、女性の正体に気づいてしまいまして「こういうお話かぁ」と、悪い言い方をするとあんまり期待しないで読み進めていたのですが最後で裏切られました。
それぞれどうしようもない葛藤を抱きながら、前に進む二人。題材としてはありふれたものですが、一味違う作品でした。