第30話

「オゥ……ト」



 純潔守は会議室のドアの外。

 廊下へと脱出した。

 会議室のある6Fは、スタッフ専用階であり。

 物も人も少ない。



「フゥゥンッッ!! ハァ……! ハァ……!」



 ビジネスバッグの攻撃で出血した、鼻の血溜まりを吹き出し。

 誰もいない廊下を走り出す。

 ショッピングセンター地下2Fにある邪神祭壇に向かう為。

 まずは、階段かエレベーターを目指す。



「待ってくださいっ!」

「待ってーっ!」

「待ちなさいのよっ!!」



 それを、魔王ペド・火星人・白磁の少女が追う。

 小さい足で、セカセカ急ぐ。

 普通に競争をしたら、純潔守に追いつけるはずもないが。

 ドア前の一悶着の際に、密かに接近していたのだ。



「「「つかまえたっ!!」」」



 三人が声を合わせて、純潔守に飛びかかる。

 ペドは左手、火星人は右肩、白磁の少女は胴体。

 だが――



「邪魔するなッ!!!」



 三人とも、体つきは幼女。

 成人体に、力で勝てるはずもない。

 容易に弾き飛ばされてしまう。



「ぐえっっ!?」

「ぎゃぁなのよ!!」



 ペドは天井に。

 火星人は窓ガラスにヒビを入れた。

 ガラスが一瞬、たわむ。



「ぐううっっ!! ……まだやるわっ!!」



 勢いを殺すように、半回転。

 白磁の少女は何とか受け身を取り。

 再び、駆け出した。



「ひっ、一人はダメです! 白磁さぁん!!」



 地面に倒れたペドが、手を伸ばし叫ぶ。

 叫ぶが、白磁の少女が止まることはない。



「クソが……っ!」



 追いかけてくる、白磁の少女を確認し。

 罵倒を吐き、角を曲がる純潔守。



(私がー……純潔守の変装に気づかず、鍵を渡してしまった……。挽回はここでするわー……!)


 

 白い髪を揺らし、風を切る。

 純潔守が廊下の角を抜けたのを確認し。

 全速力で走る。

 両腕を上げ、強く足を踏み出す。



「!?」



 その時、自分の視界がいつもより低いことに気づいた。



「……」



 そして、視界がクルクルと回り。

 角のすぐ近くの死角に、隠れていた純潔守を見た。



「はぁはは、……ガラスのソォドビーム。白服に相応しい死化粧でェすね。狡猾! やった!! やったぞーーーー!!!」



 両手を挙げ、ガッツポーズをする純潔守。



「……」



 近くには丁度、一枚分の窓ガラスが散らばっていた。

 そして、そのいくつかが赤の色を帯びている。

 赤色は廊下の先に続き、ある一点で血溜まりとなる。



「……」



 首を切断され、白肌を紅く染めていく白磁の少女の生首がそこにあった。




         第七部   (2)VS処女にエロ漫画を描かせる会 おわり。




*************************************

主人公・工口 現在習得済みの技



『乳頭クリクリ』

遠距離技。遠くから乳首を弄れる。イク寸前で止め、一気に放出で失神可能。


『ステータス・フラッシュ』

近距離技。突然ステータスを表示し、相手を驚かせる。暗所だと威力アップ。


『フィンガー・デード・W・ディギトゥス』

近距離技。クリクリと同時に直接乳首を弄る。16倍のエネルギーがあるという。


『HHハプニング』

移動技。エロ引力で近くの性的対象者に突っ込む。別名ラッキースケベ。


『女体八艘飛び』

移動技。HHハプニングを繰り返し使用し、性的対象者を跳び歩き高速移動する。


『童貞特有の発作』

持病。ムチムチボインから反射で退避する。一定時間、思考・コントロール不可。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スケベ秘術でエッチチチ異世界ぼいんぼい~ん性活 真面目系クズがさけぶ《小手先のエロスより 俺は今、愛がほしい》 顎哀夕田天 @agoaiyutaten

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ