第150話 異界の狭間

 宝石の丘へ辿り着いた先にある栄光。これから手に入れるであろう莫大な量の宝石。

 それは、沢山あるからと大量に市場へ売り出してしまえば値崩れを起こし、折角の価値を下げてしまうという一種の矛盾も孕んでいた。

 だからこそ、自分以外に大量の宝石を手にする者がいては不都合だった。いや、より厳密には大量に売りに出す者がいては不都合なのだった。


 俺の当初の計画では、同行者と共に宝石の丘へ辿り着いた後は現地解散として、宝石を召喚術で取り寄せる陣を構築した後は、一足先に送還術で首都へと帰還する予定だった。

 誰よりも早く宝石を売り捌き、巨万の富を得る。その後、市場価値の下がった宝石は魔導回路の研究に回すつもりでいた。


 だが、それもビーチェがついて来てしまったことで計画を変更せざるをえなかった。

 ……まあ、それはいい。自分でも甘いとは思ったが、俺自身が考え決めた選択だ。

 俺は帰還までビーチェと他の同行者とも連れあう覚悟を決めていた。

 ただ、中には俺と同じ考えを持って、他を出し抜こうとする人間が現れるかもしれない、その心配はあった。


 ところが同行者の素性を調べてみれば、体に魔導回路を刻んでいないのは俺と呪術結社赤札の巫女達、そして猫人商人のチキータだけだった。

 赤札の巫女達は宝石の丘に対して、金銭欲よりも知的好奇心が勝っている様子だったので、下手なことを言って欲を刺激しないように注視だけしておいた。そして、彼女らの一団は旅半ばで半壊し帰還していった。

 チキータには先手を打って意思確認をしておいた。結果的に俺の杞憂は取り越し苦労となる。

 宝石を売り捌くことによる短期的な利益は莫大なものとなるが、黒猫商会が持続的に商売を続けていく上では必ずしも良い手段ではない、というのがチキータの冷静な分析であった。


 けれども、目前に迫った莫大な財宝に魅了され、独り占めしたいと考えてしまうのが人のさがというものだ。

 そしてそれが叶わぬと知れば、どうにかして自分達に有利な状況を作り出そうと考える。




 聖霊教会の悪魔祓い、黒き聖帽の四姉妹を退けた俺は、騎士セイリスと共にジュエル救出の援護に向かっていた。

 複雑に交差する隧道は、一度でも方向感覚を失うとどの方向へ進んでいいのか、どの道を歩いてきたのかわからなくなる。

 それでも、俺は迷わず歩みを進めていた。

「師匠! 大分急いでいますが、道がわかるのですか!?」

「愚問だ。俺には契約精霊であるジュエルの場所がわかる。それを追えばいいだけで、俺自身が道を知っている必要はない」

 俺の懐では今でも、ジュエルとの契約の証である『契約の石』が魔導因子の固有波動を放ち、遠くにいるジュエルと静かな共鳴を起こしていた。この共鳴感覚が強まる方向に向かえば、ジュエルと合流することは難しくない。

「……な、なるほど!」

 セイリスは本当に理解しているのか怪しい様子で、それでも納得はしたようだった。


 他の同行者達にも番号座標を預けているので、よほど遠くにでも離れない限りは合流できる。

 だが、今はとにかくジュエルの救出が優先だ。ジュエルさえいれば宝石の丘に迷わず辿り着くことができる。裏を返せば、ジュエルがいなければ宝石の丘へは辿り着けないのだ。

「急ぐぞ!」

「はい! あ、師匠……少しお待ちを。何か向こうの小路に大きな物が……いや、誰か倒れています!」

「こんなところで? 人間か?」


 セイリスの指差す先には、確かに大きな黒い毛玉のような物体が転がっている。

 この薄暗がりの中で、あれをよく人間と見て取ったものだとセイリスの目には感心するが、言われて見れば無機物ばかりの水晶の小路においてその毛玉は不自然なものであった。

 ジュエルの救出が最優先ではあるものの、なんとなく無視してはいけないもののように思い、俺は毛玉に近づいてみる。

 黒い毛玉は丸まって、深く静かに呼吸をしていた。その毛玉に見知った猫耳を見て取って、俺はその毛玉の正体にやっと気がついた。


「チキータか!? ……なぜ、こんなところで丸まっている?」

 俺が声をかけると、丸くなっていた黒い毛玉がびくん、と身じろぎして、ゆっくりと顔を起こした。

 チキータは全身ぼろぼろで、いつもの仕事服であるスーツは着ておらず、自前の毛皮のみの状態だった。それもあちこち毛が抜けて、皮膚がめくれた痛々しい怪我も負っている。


 やや間を置いて、チキータから弱々しい声が発せられた。

「にゃぁ……情けない限りです」

 ぼろぼろになったチキータから事の顛末を聞けば、黒猫商隊の烏人達が抜け駆けに走ったということだった。


「……カグロ達が、貴き石の精霊ジュエルスピリッツをさらって、精霊契約を上書きして自分達だけ宝石の丘へ連れて行くよう仕向ける算段を相談していたのです……」

 烏人達が相談しているのを聞き咎め、その言動を諌めたチキータであったが、俺と内通して彼ら烏人を含めた同行者すべてを欺いている、と見て取られたらしい。

 カグロ率いる烏人達は止めようとしたチキータを痛めつけて、抜け駆けに走ったらしい。


「にゃあ……ふがいないです。自分の説明不足でした……」

「いや……疑念を持たれるような状況を放置していたのは俺も同じだ。チキータだけの責任でもない」

 チキータが身を起こすのを俺が手伝ってやると、セイリスが気を利かせて自分の外套マントをチキータに巻き付けてやった。


「チキータ……残念だが君はここまでだ。先へ進むのは諦めろ」

「にゃぁ……おっしゃる通り、無理ですかね……」

 烏人達に相当、痛めつけられたのだろう。体を少し動かすのにも苦痛に顔を歪めている。


「とりあえず、安全地帯までなら俺が送還してやるが……」

「助かります……万が一の時はすぐ帰還できるように、送還先の陣も安全な場所に用意してきています。座標をお教えするので、お願いします……」

「よし、体に結界印を刻んではなかったな?」

「はい。代わりに普段は結界符を肌身離さず持っています……これを手放す事態になるなんて」

 魔導回路や結界印を体に刻んでいないと、悪意ある他者の召喚に抗えなくなる。そのため、色々な理由で結界印を体に刻まない者は、俺のように魔導回路を装飾品として身に付けたり、結界符や結界石といった直近における物力召喚を阻害する品物アイテムを持っているのが普通である。


「仕方がない。さあ、結界符は俺に預けて。他に送還の邪魔になる魔導回路は持っていないな?」

「にゃはは……身包み剥がされてしまって、もう何もないです……ぅにゃぁ、ううぅ……」

 情けなさからか、とうとうチキータは喉を鳴らして泣き出してしまった。

 いつ泣き止むとも知れない彼女を見ているのも居たたまれなく、俺は速やかにチキータを送還術で安全な場所へと送り届けた。

 黄色い光の粒が舞い上がり、霧散する光と共にチキータの姿は消え去った。




 チキータを送還した後、俺は改めてジュエルの正確な位置を探っていた。

「師匠、今の話が本当だとすると、ビーチェも危ないのでは? すぐに助けに行かないと!」

「待て、今……ジュエルの位置を探っている。ビーチェも同じ場所にいるはずだが……。……くそ、位置が確定できない」

 ぼんやりとジュエルのいる方向はわかっている。だが、正確な距離がつかめない。と言うよりも、徐々に遠く離れているようだった。

「ジュエルが動いている……? 既に結界を破ったのか!」

 俺はジュエルのいる位置に大まかな見当だけつけて走り出した。

「あ、師匠!! 置いていかないでください!」

 いきなり走り出した俺に、セイリスが慌てて後からついてくる。だが、俺の中からはセイリスのことを気遣う余裕は失せていた。どうにも状況がおかしい。


「……移動している……どこまで行く気だ?」

 契約精霊であるジュエルとの繋がりは確かに感じる。だが、どんどんとこの場から遠くへ移動してしまっている。

 烏人が裏切り、ジュエルの契約を上書きして宝石の丘への道案内にしている、という最悪の可能性も頭をよぎったが、それにしては俺とジュエルの契約が切れた感触はない。

 普通に考えれば、ジュエルが悪魔祓いの結界を破って脱出したと見るべきだろう。わからないのは、何故ジュエルが俺の元へと戻らずに、別の場所へ移動しているのか。


(繋がりを感知できないほど遠くには動いていないから良いものの。あいつからはぐれたら俺が迷子になるんだぞ……)

 ジュエルは普通に追っていては捕まえられそうにもない速度で移動している。ひとまず追跡は諦めて、もう一度ジュエルの位置を探り、どこへ向かおうとしているのか予想をつける。

 突然立ち止まった俺の背中にセイリスが顔を突っ込ませているが、気にせずに『契約の石』へ意識を集中してジュエルの居場所を探る。

「向かう方向に迷いはないか……。最短距離でどこか一箇所を目指している……そこが宝石の丘、ということなのか?」

 このまま俺とセイリスの二人だけで追い続けるのは危険かも知れない。まだこの先にどんな危険が待っているかわからないのだ。


「一度、他の同行者達と合流しよう。すぐに取って返して、ジュエルを追うぞ」

 セイリスへ簡潔に指示を出して、俺は即座に小路を逆走し始める。

「し、師匠~! 待ってください~!」

 鼻の頭を擦りながら、セイリスもまた慌てて逆走を始めた。




「ちょっと! クレストフ! 待ちなさい!! どこへ行くの!?」

 小路を逆走していた俺に、甲高い制止の声がかけられる。

 声のした方を振り向けば、氷炎術士メルヴィオーサと猟師エシュリーが足を引きずりながら歩いてきた。


「エシュリー! 無事だったか!」

「ああ、セイリス……。いや、無事ってほど、無事でもないけど……」

 ひどく憔悴した様子のエシュリーに、セイリスが肩を貸してやる。メルヴィオーサも杖で体を支えながら歩いており、かなり辛そうであった。

「怪我をしたのか?」

「傷はもう塞いだけどね。敵の呪詛の影響がまだ少し残っていて、全身に痛みがあるのよ」

 見たところエシュリーもメルヴィオーサも服はぼろぼろで酷い有り様だったが、目立った出血などは見られなかった。メルヴィオーサが治癒系の術式でも使ったのだろう。


「ねえ、クレストフ。あんたもあっちの騎士みたいに、私に肩を貸しなさいよ。気が利かないわね……」

 そう言いながら勝手に俺の肩にしなだれかかってくるメルヴィオーサ。ただでさえ露出の多いドレススカートが、あちこちに切れ目が増えて以前よりさらに肌色成分が増している。

 メルヴィオーサの熱を持った肌が直接、俺の体に吸い付いてくる。

「おい、今は急いでいるんだ。ふざけている場合じゃ……」

「ごめんなさいね。ほんと、余裕ないのよ、私も」

 やや青ざめた顔色で、メルヴィオーサは深呼吸を繰り返しながら俺にもたれかかっている。

 おふざけでもなんでもなく、身だしなみに気を使う余裕も、まともに立っていることさえ厳しいのかもしれない。


「仕方がないか……。おい、セイリス。お前はそっちの娘を運んでくれ。俺はメルヴィオーサの面倒を見る。そら、肩にもたれるくらいならしっかり掴まれ!」

「え……ちょ、ちょっとクレストフ!?」

 俺はメルヴィオーサの体を肩に担ぎ上げ、両足をそろえて抱きかかえた。メルヴィオーサの太股が顔に当たってくるが、緊急事態なので気にしている場合ではない。

「急ぐぞ。まずは、他の連中と合流する!」

 セイリスもまたエシュリーをおんぶして、俺達四人は移動を開始した。



 騎士隊長ベルガル率いる国選騎士団。

 学級長レーニャが引率するハミル魔導兵団。

 それと仲間を失って一人、失意のまま旅に同行する傭兵隊長タバル。


「残った同行者はこれだけか……」

 いつの間にか、随分と数を減らしてしまった。


「おお……クレストフ殿。いったい何が起こっている? 他の者達はどこへ行った? 待機していろ、というから待っておったのに。聖霊教会の修道女も黒猫商会の商人達も勝手にいなくなってしまったぞ」

「あいつらは……脱落だ。それよりも今はジュエル……貴き石の精霊ジュエルスピリッツを追わなくてはいけない」

 言われて初めて気がついたようで、騎士隊長ベルガルが辺りを見回して呻く。

「むぅ、まさかはぐれてしまったのか? あの精霊がいなければ道がわからんのだろう?」

「そんな! 私達、迷子なんですか!?」

 事態についていけず不安が抑えられないのか、ハミル魔導兵団の学級長レーニャが焦りの声を上げた。


「落ち着け、ジュエルの位置は把握している。だが、かなり先行してしまっている。急いで後を追わなければ」

「しかし、そんな疲労困憊の状態で先へ進めるのか?」

 俺に担がれたままでいるメルヴィオーサの尻と、セイリスに背負われたまま眠りこけているエシュリーを指差して、ベルガルは心配そうに口髭を撫でた。


「それでも行かなければ……」

 強行しようと言いかけた俺は、常に位置情報を探っていたジュエルの動きがいつの間にやら止まっていることに気がついた。

「……ジュエルの動きが止まった?」

 ジュエルはある場所で動きを止めたようだった。ただ、なんとなくジュエルの気配が茫洋とした世界に消え去りそうな、そんな不安を抱かせるように時折、弱まることがあった。

 原因はまあ予想できる。これまでの道中でも度々あったことだが、どうやらこの辺りの洞窟は半ば異界と混在した空間が存在しているようだった。時間と空間が歪んでいる異界のせいで、正確な距離感が掴めなくなるのだ。


 なんにせよジュエルの動きが止まったことは確かだ。気配の感知は不安定ではあるものの、一箇所から動かないのであればそれほど問題ではない。

「……一度、休憩しよう。体勢を立て直してから出発する」

 正直に言えば、俺もぶっ続けの戦闘で限界が来ていた。体も頭も疲れきっていては良い考えも浮かばない。焦って先を急いでもろくなことはないだろう。

 俺の提案で同行者達は皆、落ち着きを取り戻した。恥ずかしいことだが、冷静なつもりでいて一番焦っていたのは俺だったのかもしれない。

 そして今の今まで抱えていたメルヴィオーサを近くの岩場に下ろし、俺自身も洞窟の壁に寄りかかって一息ついた。

 気持ちを落ち着かせて、しばらく休息していた俺は何か違和感を覚えた。とても重要な何かを忘れてしまっている。


 ――その時になって、俺はようやく気がついた。


「ビーチェ……? どこにいる?」


 ビーチェは行方不明になっていた。

 てっきりジュエルと一緒にいるものと思い込んでいたが、ジュエルの気配が感知できる近くに、ビーチェの存在が感じられない。

 念の為にビーチェに渡してあった専用の番号座標も、どういうわけか探知に引っかからなくなっていた。よほど、国を跨ぐくらいの距離が開かなければ、探知できるはずなのに。


(まさか、異界の狭間に落ちたのか……?)


 異界の狭間に迷い込んでいるとしたら、探知できないことも説明がつく。そのことからしても、ビーチェがジュエルと一緒に居る可能性は低い。

 そもそも先程のジュエルの移動速度、あれは尋常ではなかった。ビーチェを抱えて移動したわけではないだろう。何か理由があってジュエルだけが先行、ビーチェは置いていかれたと見るべきか。


「あの……クレストフさん。あれから、ダミアンさんの姿は見ましたか?」

 考えがまとまらずに混乱している俺に、レーニャが声をかけてくる。精霊術士ダミアン、俺の旧友でもある男だが、途中から姿が見えなくなっている。


(……そう言えば悪魔祓いの連中が、ダミアンは先に行ったと言っていたが、それも今では怪しい話だな……)

 ダミアン達、幻想術士団がどのあたりでいなくなったのか、それもよくわからなくなっていた。考えがまとまらない。

 無言で思索に耽る俺を見て、レーニャは俺が答えを持っていないと判断したのか、残念そうに俯きながら仲間の元へ戻っていった。


 結局、ビーチェの他にもはぐれた者がいたこともあり、しばらく行方不明者の捜索に時間を割くことにした。

 戦闘後の休息も兼ねた、周辺の捜索であった。


 しかし、その最中にまた一人、国選騎士団から行方不明者が出た。


「この辺りはどうも、異界の狭間が存在しているようね……下手に動くと、迷子になって現世に戻れなくなるわよ」

 メルヴィオーサの指摘通り、捜索を行っても行方不明者が見つかることはなく、新たな行方不明者を出してしまう始末。

 俺達はその後も粘り強く捜索を続けていたが、成果は全くなかった。


「誰も見つけられないのか? ビーチェはそう遠くに行っていないはずだが……」

「いえ……それどころか、今度は二人もいなくなったわ……。ハミル魔導兵団の術士と、国選騎士団の騎士の二人」

「馬鹿な。全員に番号座標も持たせているし、騎士も術士と組んで捜索に出しただろう? 術士がいれば互いの場所はわかるはずだ」

「それでも、帰ってこないのよ。術士でも脱出できない異界の狭間があるのだとしたら、厄介だわ……。これ以上、ここに留まるべきではないのかも。先に進む決断をしてちょうだい……クレストフ」


 座標探知が無効になる異界の狭間、そこへ迷い込んだら術士でも脱出できないというのか。

 だとしたら、ここに留まるのは危険すぎる。先へ進むほかない。


 誰もが口を閉ざし、重々しい空気を抱えたまま俺を先頭にして移動を開始した。

 道中では番号座標の楔を地面に打ち込みながら進んだが、これもどこまで信用できるか、気休め程度のものだった。


 それ以外にも、俺はこれまでよりもはっきりとした目印として、光り輝く日長石ヘリオライトを置いていった。

 万に一つの可能性でも、これを見つけた誰かが後を追って来られるように。


「これが最後の希望だ。辿って来い、ビーチェ……」


 点々と光る道筋を振り返りながら、俺は日長石に希望を託して、また一つ地面へと落とした。

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