冬という季節
どちらにしても病院への道は
どうしても
父を見送ろうとする中で
我が身の病を嫌でも考える
自分の重ねてきた
冬という季節は人に熟考させる
厳しいけれど思慮深い教師のようだ
雨に打たれ寒風に晒される中で
生きていることの奇跡を思い
いつか誰もが去らねばならぬ哀しみを知る
今年はじめての雪がそっと肩に舞い降りた
……わたしは
この、冬という季節が好きだ
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