業
どうにもならない苦しみの中
涙目になりながら吐いた言葉は
「助けて」
の繰り返しだった
感情の全てを支配しているのは
ただ、それだけだった
壊れた機械が空回りして
軋む音をあげるみたいに
少しは何とかできていたはずのものも
苦痛の前には
あっさりと覆されて無力になり
どこまでいってもわたしは
きちんと立てないのだった
それは分解されて最後の一粒になって
放り出されたみたいで
タスケテタスケテタスケテ
我が身に巣食う
それでも
一粒のわたしが呟く
それでも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます