どうにもならない苦しみの中

涙目になりながら吐いた言葉は

「助けて」

の繰り返しだった

感情の全てを支配しているのは

ただ、それだけだった

壊れた機械が空回りして

軋む音をあげるみたいに



少しは何とかできていたはずのものも

苦痛の前には

あっさりと覆されて無力になり

どこまでいってもわたしは

狼狽うろたえておびえて

きちんと立てないのだった

それは分解されて最後の一粒になって

放り出されたみたいで




タスケテタスケテタスケテ




くうにもなれないのか

我が身に巣食うごうの深さ


それでも


一粒のわたしが呟く


それでも。

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