午前6時28分の空
チチチ、チチチチ、と
明けはじめたカーテンの向こうから
鳥の
朝がきたのだなと思う
カーテンを開けて見た6時28分の空は
灰青に煙っているようで
天気予報では晴だったのに
何となく頼りない
腰痛ベルトと痛み止めがトモダチの
どうにも眠れない夜には
弱気の虫にガッツリと
なかなか振り払えない
沢山のカンガエナイトイケナイコトが
攻め寄せてくる
言葉が絡まって
ああ、いつの間にか6時半を随分過ぎている
時はこんな風に過ぎていくのだなぁ
まったく容赦の無いほどに
もう灰青の空はそこに無くて
薄花色の空が白い雲を従えている
午前6時28分の空は
もう、何処にもいない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます