午前6時28分の空

チチチ、チチチチ、と

明けはじめたカーテンの向こうから

鳥のさえずりが聴こえて

朝がきたのだなと思う


カーテンを開けて見た6時28分の空は

灰青に煙っているようで

天気予報では晴だったのに

何となく頼りない


腰痛ベルトと痛み止めがトモダチの

どうにも眠れない夜には

弱気の虫にガッツリとつかまれて

なかなか振り払えない


沢山のカンガエナイトイケナイコトが

攻め寄せてくる

言葉が絡まってほどけないまま

ああ、いつの間にか6時半を随分過ぎている


時はこんな風に過ぎていくのだなぁ

まったく容赦の無いほどに


もう灰青の空はそこに無くて

薄花色の空が白い雲を従えている



午前6時28分の空は

もう、何処にもいない

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