連載1周年記念&水宮塁誕生日おまけストーリー

 本日で、ゲームセットは聞こえない連載1周年を迎えました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。



※今回の話は、時系列的に87球目(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895930927/episodes/1177354054898519877)の後です



 練習後、チームメイトが俺に誕生日プレゼントをくれた。



「はい! これで、たくさんの変化球覚えてね」



 津灯つとうがくれたのは、指を引っかける部分に色が付いた練習用ボールだ。指短い俺でもフォーク投げられっかな。



「あたいからはこれ! スパイクん中にこれ敷いたらええで」



 千井田ちいださんからは表面に凹凸おうとつのある中敷き。盗塁王なれるか?



「ミスター・ミズミヤ、語学と野球力ともにアップしましょう」



 東代とうだいからは英語オンリーのパッケージのDVD。メジャーリーガーのピッチャーの投球シーンが収録されているようだ。



「僕のお古やけど、良かったら使いたまえ」



 山科やましなさんからは少し汚れた赤いグローブ。浜甲はまこう中学の刺しゅうがほどこされている。



「これでホームラン打てや」



 番馬ばんばさんからは血まみれのバット。こんなの使えるかぁ!



「これ聴いて、感想よろしくぅ!」



 真池まいけさんから自作の楽曲が収録されたCD。もらっても困る。



「悪霊よけのお守りカァ。これで甲子園や地方球場の魔物にも勝たん」



 烏丸からすまさんからは大門だいもん寺のお守り。タダでもらっていいのかしらん。



「皆のに比べたらつまらん物やけど、ごめん」



 取塚とりつかさんからは髪が異様に長いお菊人形。呪われそう。



「これ面白かったよ、どうぞ!」



 本賀ほんがさんからは「高校通算100ホーマーの強打者のワイが異世界転生したらドラゴンハンターになった件」というラノベ。面白そうだな。



「誕生日寄贈」



 火星ひぼしからは望遠鏡。彼のテレパシーによれば、オラゴン星も見える超高性能らしい。



「このゲームやってな」



 宅部やかべさんからは「決闘! メタモルフォーゼ」というアクションゲーム。モンスターに変身して戦うようだ。



「みんな、ありがとう! 俺、もっと頑張るよ!」



 俺は皆の思いが詰まったプレゼントを抱えて、満点の笑顔を見せる。これから浜甲はまこうのエース&4番として、もっともっと皆の期待に応えなくっちゃな!



(続く)

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