331球目 器用に投げ方を変えられない
「ヘイ! これがピッチャー太郎DXです!」
ピッチャー太郎はゴミ捨て場のガラクタを集めた不格好なロボットだったが、DXになるとマネキンの体がついて、よりリアルになった。
「パソコン研究会と私によって、AIがインプットされています。ランダムでモーションをチェンジ出来ます!」
ピッチャー太郎DXが最初は横から投げ、次に下、その次に上、ななめ上、横、下、下、横、上、ななめ上……、完全に投げ分けられている。これで、生野対策はバッチリだ。
「でも、僕ら、アンダースローの
「何や、
「なるほど。アンダースローには、月曜の月に向かって打てスイングカー」
「ミス・トヨタケがリョ―トクにノックアウトされたのがアンダースタンド。リョ―トクのバッターはホームラン狙いのアッパースイングです」
そういや、
「その理屈でいくと、スリークォーターには普段通りのダウンスイング、サイドスローにはレベルスイングってことやね」
「甘い甘い甘いわ! サイドスローは
「
鬼と化した
「オーノー! タロー!!」
「いやぁ、すまんのう。手加減できんくて」
結論、
(続く)
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