275球目 ヘディングはよくあるプレーじゃない
「サードが下手やね」
「何か見たことあるなぁ、あの人」
「ハッ! トイレの
「
「OK、グル監。任せてくれやん」
相手ピッチャーの
「あっー! やってもうたぁ!」
サードの
「いたいっ!」
ボールが彼女の頭に当たった。彼女はファールゾーンにいたので、ファールだ。残念。
「すみません。ちょっと、ベンチ戻ります」
あんなポップフライをヘディングとは、かなり守備が下手なようだ。
彼女は頭に包帯を巻いて、グラウンドに戻ってきた。チームメイトがケガしたのに、誰も知らんぷりで守備位置から離れない。冷たすぎじゃないか、このチーム……。
2球目は、
「アウト!」
さっきとは別人の守りだ。あのヘディングはワザとなのか?
「スリーアウト、チェンジ!」
彼女は宇宙人でも中々できない「目切り」(100球目参照https://kakuyomu.jp/works/1177354054895930927/episodes/1177354054905382489)が出来るから、きっと守備の名手に違いない。1イニングだけ
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます