100球目 個人練習はおろそかにしない(火星の場合)
彼は野手に必須の「目切り」が出来ないのだ。
目切りとは、フライの打球を目視した後、打球から目を離して、予測落下地点に走って捕ることだ。素人には難しい。作者も出来ません。
彼はそれを
「
「やっぱ、
「
「うーん。
「
「おう。何や、キャプテン?」
「あの。次の試合はライト守っていただけますか?」
「残念やけど、ワシは外野の守り全然アカンのや。1試合にバンザイ3回やってもうたから」
「うーん。じゃ、
「ソフトボール大会で1試合にヘディング3回したことあるから、やめた方がええと思う……」
「やっぱ、
「もう目切りはあきらめて、後ろ守らせたら?」
「でも、前進守備の時に困るからね。捕る時に右とか左とか指示できたらええのに」
「内野ならともかく、外野は遠い、ん?」
「
「不可能。星人以外困難」
「あぁ、ダメかぁ。じゃあ、打球をずっと目で追ってたら捕れんだから、こういう歩き方出来ないか?」
「ライト! 捕れぇ!」
「なっ! 何だ、あれは?」
「気持ち悪ぅ」
忍者走りと違い、足をシャカシャカと高速で動かす。残像でムカデのように見える。
「捕球完、失敗!」
「
「努力検討!」
(夏大予選まであと53日)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます