261球目 巨龍のボールが打てない
建物の2階ぐらいの高さから放たれるボールは、時速144キロでキャッチャーミットに収まった。
「ストライクっ!」
「タイムお願いしますっ!」
「ターイムっ!」
「パワーにはパワーで対抗せえへんとね。
「こっ、こうか?」
「じゃ、いきますよ」
「うおおおおおお、何やコレ? めっちゃ力が湧くぅー!」
「これで、月に向かって、じゃなくて、空に向かって打って!」
「よっしゃ! 宇宙まで飛ばしたるわ!」
「さぁ来い、ヒョロヒョロ龍!」
「筋肉が付いただけで、俺のドラゴン・フォーシームが打てるかな?」
「ぐうう。飛べえええええ!!」
ボールは高々と上がった。内野フライか、いや、雨雲を突き抜けていった。そして、落ちてこない……。
(続く)
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