260球目 巨大な龍と化してもルール違反ではない
雨が激しくなってきたが、応援団の熱気はますます上がっている。
「うーん。
「
バットを小刻みに揺らす
「あかん! こうなったら、
「トカゲ男の貧弱ボール、打ったれー!」
「やーい! お前ん家、ユーレイ屋敷―!」
「全身コケが生えてるように見えるコケー!」
「この大投手・
「干支レースでネズミ、牛、虎、ウサギに負けた敗北者―!」
「地獄に落ちてまえー!」
皆の野次を聞いた
「さぁ来いや、ヘビ人間!」
彼のズボンがちぎれて、両足と尻尾がくっついて1つになる。1つになった足はどんどん伸びて、とぐろを巻き始める。ついには、マウンドを覆いつくす巨大な龍になった。
「これがヘビに見えるか、
(続く)
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