259球目 強龍の特訓は1年で終わらない
4年おきに
東洋龍(青竜)に変化する者、白い虎(
6年前、
「
大会終了後の夜、中華料理屋で、
「ごめん、父さん、俺は――」
「言い訳は無用! 今日から修行や! 中国行くぞ!」
「たかちゃん、頑張ってね」
「兄ちゃん、ガンバ―!」
そこで、彼はカンフーの達人パンダや、元作家の人食いトラ、キョンシーなどと戦った。この話は別の機会にしよう。
修行の末に、局所的に雨を降らせたり、片腕をムキムキにしたり出来るようになった。その力をもって、2年前の
※※※
中学卒業後の3年間、学校に通っていなかったため、彼は18歳にして
「ナメとんかゴラァ!」
「金出せオラァ!」
次々と襲いかかる
彼が部活を何にするか悩んでいたところ、1人の少女が現れた。
「
「ええよ。修行中にやったことあるし」
彼がマネージャーの彼女に連れられて、野球部の部室へ行けば、タバコを吸って
「ゲッ!?
「何でここに?」
彼らは慌ててタバコをビニール袋に入れて、カバンの中へしまう。
「俺は“敗北”が嫌いや。俺が来たからには、この野球部に“勝利”をもたらしたい。だが、やる気のなき者に“勝利”はない。だから、やる気のない者は帰ってくれ」
彼は父の受け売りの言葉をのべる。隣のマネージャーは目を輝かせて聞いていた。
「なっ、何やと? いけしゃあしゃあと」
「ケンカ強いからって、いい気になんな!」
遊んでいた部員達が、次々と部室を出て行く。ただ1人、ロッカーの隅にいた
「お、俺、見返してやりてぇ! 俺をお荷物と言ったあいつら、ギャフンと言わせてぇ!」
「いい目をしとる。一緒に強くなろう」
※※※
インコース攻めの
事実上の最終回、
「次で決める!」
「ストライク、アウト!」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます