最終話

「4コマ漫画ってあるじゃないですか。」

目の前の男が話しかけてきた。

「あれ、やってみたいんですよね。」

「どういうことですか。」

俺はつとめて冷静に言った。

だいたいお前はなんなんだ。急に目の前に現れて。

「あ、僕、神様です。」

俺の思考を読んだかのように、男は軽く自己紹介をした。

「ちなみに拒否権はないから。」

男は笑みを深くした。

「大丈夫、君もすぐに慣れるから。4コマ分生きてもらって。あとは消えてもらうね。」

声を出す暇もなく、俺は意識を失った。


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起承転結 松江 三世 @matsue_sayo

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