第7話③

 


 満月の光に照らされる一室。



 部屋の中央に立つ、『それ』にシルエットはない。



 湿った長い黒髪。青白い肌。



 ここで何があったのか。



 今、それを知る者はいない。






 なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで



私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が



 なんでなんでなんでなんでなんでなんで



  私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が



 死ね


 ドン!


  死ね


ドン!




死死死死ねぇぇぇぇえええええっ!




 その怒りは止むことなく、再び2階の住人を生み出しては、衝撃音を鳴らすのだった。










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2階の住人 平夜 星中 (ひらや せいちゅう) @k101577

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