彼女は…

@ryu-2

毎日が嫌になる

「おはよう!」と彼女は言った。

「おはよう」と、僕は呟くように返した。

「元気無いよ?シャキッとして!」と言われ

「そうだね、ごめん」と適当に返した。

 元気になれるはずがない。

 好きだった彼女が死んで。

 元気な男がいるわけ無い。

 と心が渦巻いていくのが分かった。

 彼女が視えるのは、救いなのだろうか?

 などと考えながら、学校への道を進む。

 彼女は自殺だった。首を吊って。

 その後、彼女が視えるのは俺だけだった。

 色んな所へ飛ぶ彼女はいつも危なげだ。

 俺はそんな彼女をいつも追いかける。

 彼女の方だけ見て夢中で。

 それに、飛んでいる時の彼女はどこか悲しげで、放って置けない気がした。

 ふと、自分の回りに人が集まってきてるのに気づいた。

 そして、俺は目を覚ました。

「おはよう」と俺は言った。

「おはよう」彼女は泣きながら言った。

「ごめんね」という言葉のあとに。




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