蜜柑桜様、コメント失礼します。
桜の描写がとにかく美しいの一言でした。人物描写も的確で、秋田先生や桜子が本当に存在しているようでした。チャーミングな二人ですね。
日本とロンドンの桜ときましたか——最後の葉桜にも抜群の説得力があります。
進路指導や古典の指導の場面。桜子の——クラスから一線引いたところにいる優等生だけど、好きなことには夢中な——等身大の女子高生な性格。秋田先生の時折敬語じゃなくなっていたりする若手教師らしい態度。積み上げられたリアリティが物語に厚みをもたらしていると思いました。
素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
お返事遅れまして。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
お題直球のリアリティのあるドラマを書きたかったので、等身大の登場人物が描けたということ、すごく嬉しいです。
教師も勉強中で、しかも子供がいる歳でもない。とても悩むと思います。そこも汲んでいただき光栄です。
第二作目は思い切り好きにファンタジー葉桜になりましたので、もし気が向きましたらどうぞ(^^)
お星様もありがとうございます! 遅れるかもしれませんが、私も白湊様の読みに行きたいです。
こんにちは。企画から参りました。
といっても本当は、企画に参加する前にこっそり読んでいたのですが、そのときなかった和歌のタイトル、追加されたんですね。
すごくステキでいいと思います。
お話もとてもよかったです。
桜子の方に自分と通じるものがあったので、卒業式後の葉太先生の言葉がとても心にしみました。
こんなこといわれたら、葉太先生に恋してしまいそうです。
いいお話をありがとうございました。
あと、エピソードタイトルの漢数字、全部大字でもいいんじゃないかなって思いました。
作者からの返信
以前にも読んでいただいていたとは、ありがとうございます。
エピソードの漢数字、大字を調べきれなくて中途半端になってしまっていました。御助言、ありがとうございます。
ご自身と重なるところがおありとのこと、読者さまの中にも何人かいらっしゃいました。共感できるお話を書けた、これはとても嬉しいです。
お星様もありがとうございます。私も遅くなりがちですが、一視さんのお話読みに行くのが楽しみです。
サクラチル。いわゆる「優等生」の、心がぽっきり折れてしまいかねない挫折が、キリリと心に刺さります。その背景には家族との関わりがあって、自身の夢があって、理由付けが丁寧になされているぶん、かける言葉を見失って「いつか」という言葉に逃げ込んでしまう葉太先生を、責める気にはなれませんでした。
その失敗を挽回しようとする葉太、そこにはかつての恋人に対する失敗があって、こんどは誠実に対応しようと心を決めています。ものすごく俗っぽい言い方をすれば、「優等生」の扱い方がわかってきた、といえるかもしれません。自分とは違う世界にいると思わせる相手に、どう関わるのか。なにを提供できるのか。
桜子inロンドンの仕掛けがとてもおもしろいです。描写としてユニークさを引き出しつつ、桜子の成長を見守る終わり方になっていて、巧みです。緊密に構成された、とても丁寧な作品でした!
作者からの返信
あかいかわさま
通知が埋れてしまい、お返事が遅くなってしまいました! 本当に申し訳ありません!
どうもありがとうございます。とてもご丁寧なコメント、感謝いたします。葉太さんも考え悩む、教師も人間ですからね。
これは桜子だけでなく葉太の成長物語だと思っています。ですから、コメントうれしく拝読しました。
お星様も本当にありがとうございました。もし気が向きましたら、どこかネジの外れた二作目もどうぞ。
うちは家族全員理系なのですが、だからこそ理系の中にポツンと文系はやりにくいだろうなぁ、と思います。
>「それ何の役に立つの?」
この言葉、私には結構グサッとくる言葉で……ツッコミと反論だけでとんでもない文量になりそうです(^_^;)
いかにも医薬系の研究者の発想だな、という感じで、キャラ設定がお見事です。
研究に関すること以外では概ねお母さまのお言葉に同意してしまうふづきです……(・_・;
他人事だからこそお母さまに同意することができるし、他人事だから絶対に口にはしないのですが。人との距離感は難しいです。
やりたい研究に具体性があり、意欲も教養も備えている桜子がギリギリで落ちてしまう展開にも色々ともの思わされます。大抵の大学は知識や理解ではなく傾向と対策で受かるものですから。桜子は高校選びの段階で既に受験失敗している気がしないでもないですね……(・_・;
ひとつ突っ込みたいのは……冬に公園で受験勉強するのはいくらなんでも寒くないですか((;゚Д゚))
体の芯から凍えます!受験生向けではないかと!温かい土地なのかもしれませんが!
ここまで頑張って積み重ねてきた努力も信頼も、サクラチルことで全て崩れてしまう流れが胸にきました……。最終的な着地点は塞翁が馬という感じで良かったです。
素敵な作品をありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうなんですよね〜。人生って甘くないじゃないですか。そうそううまくいくわけない。
ただ、失敗って本当に失敗かわからないですよね。実際の知人友人でも、留年とか浪人とか(はたまたぐれちゃったりとか)社会的には失敗と言われるかもしれない経験のある方は中身が非常に豊かで濃いなあと尊敬する方が多いです。
受験が傾向と対策で左右される日本のシステムって、就職活動と似ている気がしなくもないです。
母とのやりとりについてもありがとうございます。ここは母親として正論を真っ向からぶつけるべきなのか、バランスだと思うのですよね。まだ成長途中の相手に対しての言葉のかけ方は難しいなぁと思います。
そうかやっぱり寒いのですね……(高校時代に学校帰り、みんなで寒空の下でアイスを食べていました……)
お星様もありがとうございます!
二回目の読了です。
皆様のおかげでしょうか……私の理解が追いついたからでしょうか。
すっきりと整った物語に変化していて二度読んでも満足できる物語でした。
素敵な描写だからこそ、一点言わせてください。
背景描写は抜群に上手いです。長文でもするする読めました。文句のつけようがありません。真似できません(私の語彙力では誉め言葉が見つからない……!
しかしながら、人の行動が入ると少しまとまりが欠ける気がするんです。二人の行動や物事の説明が、100文字近くなると、試験の問を噛み砕いていく印象になってしまいました。
何ヵ所かあるので、仕様の場合もあると思うのですが、ご一考いただけると幸いです。
何はともあれ、4~8の心の移り変わりように共感と懐かしさを抱きました。
高校生の時、受験の苦しさや苦さは差はあれど、自分を見つめ返すことが多かったと思います。
それを丁寧にしっかりと汲み取られていて感動しました。
ありがとうございます。
作者からの返信
かこ様
コメントをありがとうございます。初稿からそこまで文章は変えてないのですが……
読みやすくなっているのなら幸いです。
御提案もありがとうございます。
仕事もあり、すぐに熟考できる状態ではありませんが、考えてみたいと思います。
また、再度丁寧に読み直していただきまして、また種々のご提案も、大変恐縮に存じます。どうもありがとうございました。
少しでも心に残るところがありましたなら光栄です。
素敵な作品でした……!
情景描写が本当に丁寧で美しく、この「跋」の葉桜の描写が特に綺麗で引き込まれました。
レギュレーションが違和感なく物語に組み込まれていて、登場人物たちが自然に動いていると感じました。
そして何よりも、「跋」まで読むと「序」の内容がわかってくるという構成がすばらしいですね。読み終えた時に良い終わり方だなーと深く感じました。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
お返事をしそびれて遅れてしまってごめんなさい!! 始めと終わりの繋がり、感じ取っていただけて嬉しいです。難産の葉桜でしたが、泡沫さんに読んでいただき幸せものの物語になりました。
こちらこそ、お星様をありがとうございました! お返事遅れの失礼をお詫びしつつ、お礼申し上げます。
教師からみて扱いの難しい優秀な女子生徒、その抱える悩みを見事にすくい上げたラストが素敵です。波乱万丈はないけれど、葉太と桜子の気持ちの浮き沈みが微妙にシンクロしているのがよく伝わりました。
自分も含めて企画のレギュレーションに拘泥するあまり、鉄骨に無理やり物語をかぶせてしまう陥穽は常に存在するわけですが、この作品は全くそんな危うさを感じない。
むしろこの物語のレギュレーションを形づくっているのは若木のようで、物語が進むにつれて芽吹いた緑が骨格を覆い尽くして別の何か、レギュレーションが要求する以上の物語に姿を変えた、そんな感動すらあります。
目配りの効いた情景描写のおかげで、物語としても楽しめました。
また、深い教養に裏打ちされた優れた表現に学ぶことが非常に多かったです。
またいつか機会がありましたらお話を聞かせてください。
この物語を読めて感謝です。
作者からの返信
とても丁寧なコメントをいただき、きちんとお返事をと思いましたらこんなに日が開いてしまいましてごめんなさい。
> むしろこの物語のレギュレーションを形づくっているのは若木のようで、物語が進むにつれて芽吹いた緑が骨格を覆い尽くして別の何か、レギュレーションが要求する以上の物語に姿を変えた、そんな感動すらあります。
このご感想の文が美しいです……望外の一文、ありがとうございます。実は古典には疎く、書く際に調べました。もっと知識があれば深められたところもあると思います。
>またいつか機会がありましたらお話を聞かせてください。
こちらこそです! 最後まで丁寧にお読みいただき、評価もありがとうございます!
誠実で綺麗なお話だなあ、と思いました。冒頭の手元からだんだん遠景へと描写が広がっていくスタイル、凄く好きです。スカートを置くことで自然に女性なんだろうな、と思わせる気配りも痺れます。
学術的な知識の出し方も、ストーリーに沿って無理なく出されていて、きちんとしていて、厚みが出ていて脱帽です。
もろもろの誠実さを感じる書き方が、真面目な悩みや葛藤を、真面目に受けようとしているんだな、という誠実なお話に合っていて素晴らしかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
お返事が、失礼もすぎるくらい遅れてしまって申し訳ありません!
最後まで読んでいただき、お星様もありがとうございます。
この企画作品はまずは直球でと決めていたのです。
なので、誠実に映ったのはとりあえずは成功だったようです。
古典については私も無知なので、色々と調べました。楽しかったです。
本当に最後までありがとうございました!! お返事遅れを重ね重ねお詫び申し上げます。
時間。時の流れ。お話の中で葉太と桜子の一年間の成長を見ることができました! 人が一歩一歩、迷いながらも歩いて、いつか大きく進んでゆく姿。だれにも共感できるものだと思います。拍手! はー楽しかったよー!(今ほかほかしてます)
お話を作るときって、大まかな流れを構想したあとで、こう、ぽん、ぽん、と要となるイベントを置いてゆくかと思います。(蜜柑さんは違うかもしれないけど) そしてそれらを繋げて・・・。
っていう風に作ると、どっか焦ってしまいますよね。はやく次のイベントに行きたい、早く次のイベント書きたいって。
だけど本作は、二人の今も続く確かな絆を書くのが趣旨で(って思ってます)、そのために次第に培われた信頼、訪れてしまった挫折、そしてふたたび結ばれた信頼(ああ良かった!)を丁寧に書く必要があり、
そのためには場違いな駆け足は禁物で、
そしてその点で、蜜柑さんは大成功しているなあ、と思いました!
もう少しだけ感想を。
桜子ちゃんと他の生徒の対比が生き生きとしてて愉快でした! いつかの演劇部の作品でもそうでしたが、女子高生の描写が素敵ですね! あー私立蜜柑桜女子高等学園の担任になりてー(下心が出てしまいました)。
あとは、最後の章(漢字難しい…)で、桜子ちゃんがどんな思いでいるのかを想像するのが楽しかったです。葉太へのほのかな感情…? この少しの謎が読者サービスとして用意していただいたものだとしたら、素晴らしいプレゼントです!
あと一つだけ。
章ごとに、話の雰囲気を漂わせる短いタイトルがあってもよかったかなあと思いました! 内容への期待感がいっそう増す気がします。
長くなりました。以上でーす!
あー楽しかった!
作者からの返信
wazzさん、お返事が気付いたらすごく遅くなってしまいました!!!!ごめんなさい!!!!!
本当にこんなに長い感想を頂いたのが嬉しくて、私もきっちり返すんだー! って思っていたら多忙を極めて……もうすみませんすみません!!!!!
>あー私立蜜柑桜女子高等学園の担任になりてー(下心が出てしまいました)。
なってください、ぜひ。きっと葉太くんと同じく人気者の先生になると思います。
他の生徒との対比、うまく書けていましたか? 頂かなかった感想なので、嬉しい驚きです。
この二人の関係は、教師と生徒を超えた信頼関係なのかもしれません。でもwazzさんの自由に考えてくだされば嬉しいです。
こんなに楽しんでいただけるなんて果報者です。実は、当初から各話に和歌のタイトルをつけたくて、やっと先週つけられました!
私も早くwazzさんの読みに行かなくては。もう時間が倍欲しいです。
お星様も、そして本当に素晴らしい感想をありがとうございます!
はぁー、いいお話でした。
リアリティってお話にはやっぱり必要ですよね。臨場感といいますか、説得力といいますか。情に残るお話っていうのはこういう物語なんだなぁ、と改めて思いました。
先生と桜子の距離感が良いですよね。当初の夢はやぶれたかも知れませんが、そこだけが全てではないし、その当初の夢を叶えていたら、最終的な目的地にたどり着かなかったかもしれない。そう考えると、人生に不必要な体験なんてほとんどないのかも知れませんね。
あぁ、いいお話でした! 面白かったです!
作者からの返信
きゃー薮坂さん、お返事しそびれていましてごめんなさいです!
いいお話、良かった……今回、相当に悩みながら難産での葉桜でしたので、嬉しいです。
リアリティ、追求はまだまだですが、少しでも出ていたならよかった……
コメントいただきました日、遅ればせ発砲の伸び悩みの葉桜でしたがお星様頂きまして元気出ましたのですよ! ありがとうございます。
次はファンタジーかな……笑
はー没入感がすごかったです。
それだけ、リアルな世界が構築できてるってことですね。
文章のVRみたいな。
私は小説に共感よりも、没入感を優先します。
なぜなら、共感は自分の中にあるものが反応するだけであって、没入感は、自分の中にないものを見せてくれるからです。
あーいいものを読ませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
すごい嬉しかったです!!
なんて嬉しいコメントいただいたのでしょうー!
ここまでの回のコメントで伝えたいことは伝わったのもわかりましたし、このお話でも、読者さんに世界の中に入って欲しかった……。桜の木の連なる坂道抜けるみたいに。
ありがとうございます!
お星様にも大感謝です。
完結、お疲れさまでした!
従姉設定があったのかぁ、「しまった、読み逃した……」て気分です。(笑)
これだけ丁寧に描写したら、そりゃ長くなるわなぁ、と納得です。
先生と生徒の範疇に収まりながら、友人以上、恋人未満の二人の関係が瑞々しく、眩しくなる作品でした。
作者からの返信
ありがとうございます。完結しました。
書き上がって他を読みにいったら、かなり被っちゃったのがありましたけれど。。。
受験を枠にして、受験ではなくてもっと根の深い、親の親としての「勘違い」や、まだ大人の自由がないけれども精神的に自立心を持った思春期の苦しさとか、人間が生きるので絶対に必要なことを書きたかったです。
葉太先生も桜子も互いに必要だと思えば多分、救われるはずなんです。少しでも。
初めは桜子が麗花のいとこだった設定が、ちょっとだけ笑 葉太にも幸せになって欲しかったけれど、読み手の方には邪魔でしたから、消しました。読了、評価ありがとうございます!
自主企画へのご参加、誠にありがとうございます。皆勤賞です!
とても瑞々しい作品を拝読できたと思います。進路は学生にとってとても重要ですが、そこに家庭環境や自己肯定感なども含まれると、多種多様になっていきますよね。いい意味で真面目な桜子にとっては、とても息苦しい時間だったのではないかと思います。
葉太と桜子のその後の関係がとても気持ちが良いです。先生と生徒よりは進んでいるが、恋人という訳ではなく、それでいて、お互いの進む道をわかっていて、尊重しあえる、そんな関係。
まぁ勝手なあれですけど、その後桜子が帰国した際には、一緒に御飯を食べたりしながら恋人街道にも進みそうな気もします。
そういう想像ができるキャラクター造形は見事です。
描写についてはさすがですね。もちろん拝読する前から期待していましたが、その上をいかれておりました。水彩画のような鮮やかさが、文面から伝わって来ます。
文字数もそうですが、丁寧に語っていけば単行本一冊に迫ろうかというボリュームだったと思います。あれほど蜜がある描写なら、ずっと見ていたいです。
いや、読みに来るのが遅かった。従姉設定が無くなってる!!!コメントみて最初から読み返しちゃった!
とてもレベルの高い一作で、かつ美しく、そして救いのあるお話でした。今後の二人に、読者も思いを馳せそうな、素敵な物語でした。
ご参加、本当にありがとうございました。
作者からの返信
私、ゆあんさんが読みに来てくださってすごく嬉しかったです。コメントを何度も読み返してお返事が遅くなってしまいました。
情景だけでないリアルと、五感に訴えたいのと、各所各所で対象をダイレクトな言葉で指示しないように、というのと、いろいろ悩みました。
描写がいらないところで不必要にしてしまって、「描写だけ」になってしまっていないか不安です。
「受験」という設定に載せましたが、自分では受験の話として、というよりも、もっと私が伝えたいな、と思ったところが伝わっていますように、と思いながらのアップです。
麗花はですね、従姉にしたのは葉太への野暮な思いからです(エッセイでそれについて逡巡しまくり、きっとエッセイのフォロワーさんにご意見いただきまして変えました)。
お星様と、ここまで丁寧なご感想を頂けて、私が感動しています。たくさんのお気遣いもありがとうございました!
こんにちは。いいの すけこです。
とても丁寧で、とても誠実な作品ですね。
……と、簡単な言葉で感想をまとめてすみません。
リアルさとか、キャラクターの誠実さとかを描くには、最終的には作品にじっくり向き合って、丁寧に書くことが大事なのではないかなと思っていまして。
こちらのお話は、蜜柑さまがキャラクターや桜、古典とか風景とか、あらゆるものに手を抜かず書ききった魅力がありますね。
とても素敵な作品でした!
作者からの返信
いいのすけこさま
こんにちは。読了、ありがとうございます。
>とても丁寧で、とても誠実な作品ですね。
シンプルだからこそ、伝わります。「誠実」嬉しいです。
古典は専門ではないので、調べました。ただいま、各回に和歌のタイトルをつけたくて、探しています。
いいのさんに素敵な作品に映って、本作が生まれた意味がありました。お星様もありがとうございます。
めちゃくちゃ良かったです。
蜜柑さんの小説を読んでいると、登場人物の気持ちの真っ直ぐさが、自分の見て見ぬふりをしているいい加減な部分に突き刺さってきて、うっ、となります。今回のお話は特にそうで、人生で一番いい加減に過ごしていた高校時代の自分をいちいち思い出してしまいました。それくらい、葉太や桜子、麗花の気持ちがリアルに伝わってきました。
心情も情景も、隅々までとても丁寧に書かれた素晴らしい作品だと思います。読めてよかったです。ありがとうございました!
作者からの返信
古川さん、なんだか嬉しいお言葉がたくさん! ありがとうございます!
お題にしっかり沿ったものをと目指しつつ自信少なく書いていたので嬉しいです。
人にとって他者の中の自己の占めるところは大きいので……心に少しでも響いたようで嬉しいです。
評価もありがとうございました。
ここ、ナイスフレーズだと思いました。
>スマートフォンを取り出すと、自分の頭が影を作った真っ黒な画面に、白い花びらが舞い落ちた。
特に「自分の頭が影を作った真っ黒な画面」。
桜子は卒業後すぐにロンドンに行ってしまったのでしょうか…? だから冒頭で日本の冬とロンドンの春がくっついた描写に…?
熱い物語の後の大団円、という感じのラストでした。完結お疲れ様でした。
作者からの返信
スマホの描写、お褒めの言葉、光栄です。
私の頭の中では卒業後、すぐにはいきません。数年あとだと思います。
でも、そこは書く必要ないかな、と思いました。
私の中ではすぐではないですが、読者様に中ですぐの方がしっくりくるようならそれでいいと思います。
書き終わってオレンジ11さんの読みに伺ったら、受験、きょうだいの差や毒親が被っていたので、どう読まれるかな? とドキドキしておりました。
読了、評価にアドヴァイスありがとうございます。
編集済
うん、リアル感が圧倒的ですね。わたしには絶対書けないー! なにしろ小学校すらまともに行ってないので(笑)
気になったとこといえば、ラストの麗花従姉さんというのが、少しとうとつに感じたくらいですかね。
情景描写の厚さと等身大のキャラ。繊細で力強い物語でした(*^^*)
作者からの返信
誤字報告ありがとうございます! 書いてる途中で何度も変換ミスしました。直しました。
読了とレビューもありがとうございます。今回はリアルが一課題、及第できたようです。
学園は女子校しかまともな持ち駒がありませぬ……想像リアルも書けたらいいのですけど。
最後の、これは要らないかも、とのご指摘覚悟で、私のちょっとした思いから入れました。それについてはまたいずれ^_^
なで型で始まったのが、圧倒的だったため、このラストは何となくですが予感できました。
前と後を繋げたら、エッセイの一幕みたいですね(という言い方へんかな)。
まるで間を埋めるかのように、描写がモリモリで、少しキャラクターの感情がつかみづらい瞬間があり、他のことに気を取られたり……(それはわたくしのせい)よそ見をしてしまいました。
桜子のアイデンティティを守る話だったのに、余計なことに気を散らしてごめんなさい🙇
しかし、そのキャラクターなりの等身大の姿が見られて、とっても素敵でした。
背伸びしたい気持ちを押し込めて、素直になる二人の寄り添う心がきらきらしてました。
ちょっぴり悲しさ漂うエピソードが繰り返されたときは現実逃避したりしましたけれど、ラストに来られてよかったです。
ありがとうございます!
作者からの返信
たくさんのコメント、そして読了レビューまでありがとうございます。
中に入れた色々な感情を読み取っていただけて感謝です。
コメント、レビュー共に楽しく読ませていただきました。
感情の読み取りにくさ、ご意見ありがとうございます。作品を書く際に、ダイレクトに感情を描くような表現を極力減らしたい、という自分縛りがその原因の一部だと思います。(完全撤廃ほど厳格ではないですが)
そういうところもあったのに、丁寧に読んでいただき感謝いたします。
編集済
うん。なるほど。
この圧倒的リアル。これほとんど私小説じゃないですか!
自分が受験生だった遠い昔のことをメタクソ思い出してしまいましたよ。
個人的には桜子はその超難関大学(笑)は行かなくて正解だったと思いますよ。あそこは勉強できても頭のおかしいヤツか、頭おかしいレベルで勉強できるヤツが行くところじゃないかと。
とてもみずみずしい文体で心に刺さりました。テーマはストレートに大学受験勉強、ですね。
指摘は……、あえて言えば最後の麗花と桜子の出会いがちょっと突然すぎるかな。もう少し経緯を書くか、いっそのこと触れ合わないままでも良かったかなと思いました。
似ているのが従姉妹だからという設定なくても、他人の空似でも十分読ませるお話になっていると思いました。
作者からの返信
>これほとんど私小説じゃないですか!
違いますよ!!(汗) ゆうすけさんに誤解されそうなの嫌だなって思って書いてましたのに!(ゆうすけさんの受験時代、タロットとは別で読みたいです)
今回はリアリティの追求が一課題でしたが、学校のリアリティ出したいと思ったらそこに頼るしかない……(共学の話でリアルなのなんて書けない 涙)
でも自分の受験経験がベースにあるのは確かです。同じ大学を受験した子は数人いて、結局一緒に別の大学に行きましたね。
麗花と桜子、唐突でしたかー。
これは、うん。なくてもいいかなって思ったんですけど、登場人物に対するちょっとした理由です(苦笑)
>行かなくて正解だったと思いますよ。
同じこと、言われたなぁ(笑)
求められるものが多すぎて、素の自分を出すことが許されなかった桜子。
窮屈な生き方しかできなくて苦しんでいましたけど、先生としてではなく一個人として送った言葉で、ちゃんと彼女の背中を押せましたね(#^^#)
麗花とは従姉妹だったのですね。
麗花も同じように悩み苦しんでいたことから、親戚も含めてそう言う環境だったと言うことがわかります。本当に二人とも、自分を自分として受け止めてくれる誰かを探していたのでしょうね。
卒業した後桜子がどうなったのか。メールの内容を見ると、前向きな様子がうかがえます。
広い世界を知って。彼女が春川桜子でいられる場所を、たくさん作っていけたら嬉しいですね!(^^)!
作者からの返信
高校生ってとても強くて脆い年代だと思います。完全に子供ではないし、大人とも言い切れない。
なかなか難しい。
でも彼ら彼女らはやっぱり真剣さがすごいと思います。教師の方が大変かもしれません。
卒業して、彼女も日本を飛び出しました。いろいろなところでいろんな人に会うと思います!
最後までお付き合いありがとうございました。
少し前の話で書かれていた、「優等生」に仕立てあげていたと言う部分がとても印象に残りました。ドラマなどでは「不良」という色眼鏡で見る、なんて場面が出てきますが、カテゴリが違うだけで、本質的にはそれと同じことなのかもしれませんね。
「優等生」でも、大多数の生徒の中の一人でもない、春川桜子と言う個人として見てくれる人がいる。卒業し新しい世界に羽ばたく彼女にとって、それが何よりの贈り物になったかも(*´▽`*)
麗花とは従姉だったのですね。かつてすれ違った彼女との関係は、今はどうなっているのでしょう。
良好になっているといいです(#^^#)
作者からの返信
印象的なところ、作れましたか。胸を撫で下ろします。
麗花は、そうなんです。
きっとメールをしているかもしれないし、一時帰国で会っているかもしれない。
無月兄さんのご想像にお任せします。
早速素敵なレビューもありがとうございます!
とても美しい物語でした。高校生の自分の道を探し進む、まっすぐさと繊細さ、そして見守る教師の温かさや葛藤が、桜と古文の指導、そしてタイトルの和歌に絡んで心に響きました。
この話に限らず子供達が故郷を離れてそれぞれの世界で活躍していきますが、故郷の桜を原風景として、頑張っていて欲しいと思います。
故郷に残って桜を見る人、遠くに会って桜を想う人。その繋がりがとても優しくて綺麗でした。
作者からの返信
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
夏瀬様、いらしていただきありがとうございます。
このお話、読んでいただけてとても嬉しく思います。人は一人として無駄ではなく、その人一人一人を尊重して欲しい、そんなふうに思います。
誰かが自分を思ってくれているとわかれば、頑張れると思うのです。
二作目葉桜は思いっきり恋愛ファンタジーになっていますが、もし気が向きましたらどうぞ(^^)
お星様もありがとうございました。コメントも、とても嬉しく拝読いたしました!