応援コメント

五〜春風は 花のあたりを よぎてふけ 心づからや うつろふと見む」への応援コメント

  • 大人は「いつか」って言っちゃうんですよね。自分達だっていつかいつかって実現したことなかったりするくせに。

    作者からの返信

    本当です。いつか、っていう言葉は、実に都合がいい言葉ですよね……書いていて使いたくないなぁと思います。なるべく……

  • 企画のレギュレーションで「走り去る」とだけ書いてあるところを

    >灰色のブレザーが、さっと葉太の視界を遮って通り過ぎた。
    >その背中に伸ばした手は、届かなかった。

    と表現するとは……。
    動作が目に浮かび、手の動きで葉太の気持ちが痛いほど伝わります。
    五話の最後にさっと置かれた文章で思わず次の話に期待が乗ります。
    つくづく技量の差を思い知らされます。素晴らしい。

    作者からの返信

    この表現は、頭の中の葉太視点の映像をどうにか直截な言葉でなくて表したかったので、目に留めていただけまして嬉しいです!

  • 不思議にも、大人になっても親にほめてもらいたい人がいますね。
    高校生ならなおさらかもしれません。
    親が立派だからかな。
    わたくしは中学生の頃、学力的には親を軽く超えたなと思いました。
    関係ありそうですね。

    作者からの返信

    九乃さん、とても優れたお子さんだったのではと思います。読んでいるものも昔から多そうですし。
    長男が上にいて、さらに女の子というのもきついかもしれませんね。あとは、いくつになっても自分をこの世に存在せしめた人間にはせめて認めて貰いたい、という葛藤は多くの人にあるかなぁと思います。

  • 簡単に物事が進まないから物語の幅が広がる。という典型的な展開だと思います。
    母親の言っている事は正論です。それが子供に寄り添っていないかもしれない。けど、無条件の愛情って親からしても勇気がいるんですよね。
    だって愛情があるから先を心配している訳ですし。無条件で子供のすべてを受け止める事ができる親は、よっぽど懐広いかお金持ちか、もしくはどうでもいいか、だと思うのです。難しい。

    作者からの返信

    ここ、皆さんのコメントを読みながら、もう少し桜子の母親について、
    受験以前の問題で、長男に対する下の子への(親の愛という意味での)「無関心」や、愛情のかけ方と過度の批判・圧力との不均衡、を出せたらしっくり来るのかな、と考えています。

    えーきちさんはちょうどこのくらいのお嬢さんをお持ちだったかと思います。参考になるご意見です。
    そう、悩みますよねー。私も若い子教える時に、飴と鞭をどう使い分けるか頭を抱えます。ここはもっと出来るのだから、というのをどのタイミングで出すべきか。今は早いかな〜このくらいで十分かな〜、というのと、いやいやもっと求めたら応えてくれるかも、と。

  • この母親の言ってることは正論ですよね。
    少なくとも働く場においては間違いなく正しい。
    時間という限りあるリソース配分を間違えれば叱責されます。

    桜子の母親は職業人として優秀だけど家庭人としては……という典型でしょうか。

    しっかりしているようで桜子もまだ甘えがあるんでしょうね。
    ひょっとするともっと出来が悪ければ違った関係になったのかもしれません。

    作者からの返信

    子供と仕事の部下とは違いますからね。
    少なくとも桜子なりに必死だったのは確か。
    車検そのものの前に、色々と締め付けが強くなっていたのでしょう。教育と愛情のバランスとでも言いましょうか。

  • ここにも毒親がいた……
    こういう自分の思い描く子供像しか、愛せない親って、自己愛が強く、子供をお人形のように自己対象として見てる。
    きつい言葉をかけたのは、お母さんですかね?
    母は、どうしても異性にあまく、同性に厳しくなる。やはり自己を娘に投影してるからかなあ。

    作者からの返信

    はい、偶然被ってしまいましたが……
    桜子のお母さんですね。長男が優秀かつ家業(自営業ではないものの)と比較してしまうのでしょう。彼女が専業主婦ならまた話は違ったでしょうが。
    母親は娘に対して自分の進みたいと思う道を実現して欲しいと思うあまりに……となりますから。


  • 編集済

    ううっ、苦しいなぁ
    でもちゃんと重みというか、感情を動かしてくれる
    それってとても大切なことだと思います(物語として)。

    なので、ありがとうなのです。

    作者からの返信

    こちらこそ、ありがとうございます。
    ヘビーですけれどね。
    書く方も辛いですけど、伝わって、欲しいので。

  • 「そうやって秋田先生も、『いつか』、って言うんですね」

    ものすごい突き刺されました。
    大人になると、時間が解決してくれることを知っている。一方で、それは事態を先延ばしにしているだけのこともある。風化させることに、慣れてしまうんですよね。

    でも、「今」はもう帰ってこないんですよね。
    女心と若者の叫びが、良く込められていると思います。

    作者からの返信

    必ずしも若者に限らないことだとは思いますが、「今」欲しい時があるんです。

    「いつか」っていうのは、「いつまでも」こないかもしれないんです。そんな保証のない未来のことが言われたって何の救いにもならない。まさにこの瞬間に手を伸ばして欲しいことってありますよね

  • あの桜子がって思うと、胸苦しくなる一瞬ですね。
    せちがらいな。

    作者からの返信

    試験に落ちたことより、親の言葉の方が彼女には辛い。こういう親は、いるんですよね、残念ながら。
    まだ高校生、もう高校生。多分なぜ、という思いで必死です。

  • 桜子の頑張りが、どうか報われて欲しかった(>_<)
    彼女にとって合格するのは、自らの進路はもちろん、家族の中で存在意義を見いだすための手段だったのかもしれませんね。

    いつか、桜子を無条件に必要としてくれる人が現れるかもしれない。
    だけどそれは、いつかじゃなくて今じゃなきゃダメなのかも。

    作者からの返信

    受け取り方は読者様にとりあえずお任せします。
    必死の思春期の子には、ある話だと思うのです。さて、先生のお返事は。佳境に入りました。