第2話

桜も散り始め、新しい生活にもやっと慣れてきた。

高校という中学とは全く違う生活に驚きつつも、ようやく落ち着いてきたころ。

「おーい、夏希ー」

「修二か、なんだ?」

「今日の放課後暇か?」

「今日?なんで?」

「いいから予定空けとけよ?じゃまたあとでな!」

「え、あ、ちょ、おい!ったく、なんなんだよ」

その日も順調に一日を終わろうとしていたところだったのに、、、


そんなこんなで放課後、

「いまから入る部活決めに見学いくぞ!」

高校に入ったら部活に入る気はないけど、今から用事があるわけでもないのでついていく。

「そいや夏希」

「ん?」

「夏希って中学何部だっけ?」

「サッカーだよ」「キーパーやってたんだよ」

「ああ、そいえばそうだった」「夏希は部活なにはいるんだ?」

「まだ決まってないな~」

特に入る気はないけど濁しておく。

「え、なら一緒の部活入ろうぜ!」

「考えとくよ」

「なんだよノリわりいなあ」

「すまんすまん」

「まあいいけどさ」

「んで、どこの部活見に行くんだ?」

「ああ、バスケ部見に行こうかと思ってな」

「バスケやってたんだもんな」

いや修二はともかく、俺は無理だろ。初心者だぞ。何が「一緒の部活入ろうぜ!」だ。ってのをすんでのところで抑える。

「あ、でもバスケじゃ夏希は無理だな!ここ強豪だし!いくらなんでも初心者じゃな、」

あほか!先にそれに気づけ!

「まあもう運動はいいかな」

「そうかそうかー」


なんて会話をしながら、バスケ部の練習を見学していたら、すっかり日も暮れて、練習も終わっていた。

「いやーやっぱり強いなーここ」

「見るからに動きが洗練されてたな」

「決めたわ、バスケ部にする!」

「頑張れよ、応援してるぜ」

「サンキューな!」「じゃあ俺こっちだから」

「おう、じゃあまた明日」

「じゃあなー」

校門のすぐそばの十字路で別れる。修二の家は真反対だ。

ちなみに俺は一人暮らし。両親とは離れて暮らしている。セキュリティ対策万全のマンションに住まわせてもらっている。

うちの学校は規模がでかく、俗にいうマンモス校といういやつで県内トップクラスの学力だ。

ここにいきたいといったとき、すんなり了承し、一人暮らしもOKしてくれたのは驚いた。まあ両親ともにこの学校出身だからというのが大きいのか?


後右に曲がれば家、というところで近くの公園のベンチにうちの制服を着た女の子が泥だらけになりながら街頭のライトを浴びて座っていた。

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いつか終わるのだとしても 隼子 @hyt08_

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