2日目 私の胸ポケットには妖精が住んでいるので。
進級してからはや2ヶ月。中2の生活にも大分慣れてきた今日この頃なのですが、いかんせん、宮下未来那は人見知りなもので…
2ヶ月たった今でも新しいクラスで新しいお友達を作れていないのです。同じ部活の凛と深宙がいなかったら多分ずっとぼっちでした。。
お弁当も3人で食べてるんですけどね、なんてことでしょう!2人が係とか委員会とか追試で一緒にご飯が食べられない時があるんですよ!そういうときは、頑張ってクラスの子に声をかけるんですけどね、いかんせん、人見知りなものですから…当然、会話はあまり弾まないわけです。辛い…
だって正直、みんなの言うカッコいいアイドルとか俳優さんとかYouTuberさんとか興味無いんですもん!興味無いものを興味あるようにするのって結構疲れるし、全然楽しくない!
そこで!もう私は新しいお友達を作るのを諦めました。もしかしたら話の合う子もクラスにいるかもですが、今の所見つからないので諦めました。
で、ですね?今日がその2人とも委員会で一緒に食べられない日だったんですけど…
まず、クラスで一人で食べるのは気まずいので却下。これだは私の想像力をもってしてもダメでした。。なので!私は人がほとんど来ない裏庭で食べることにしました。
意外と人気ないんだよねぇ、裏庭。風が強いとか寒いとかの理由で。
小説とか漫画で主人公がその友達とか恋人と一緒にお弁当食べるシーンとかよくあるじゃないですか。あと不良が寝てたりとか。ああいうのあこがれません?あれ?私だけ?もっと裏庭人気でもいいと思うんだけどなぁ。あと現実でも屋上開放してほしい。屋上は全中高生のあこがれでしょ⁉夢でしょ⁉解放してよ!!お願い!!
とまぁ、そんなわけで(どんなわけだ)一人本を読みながらお弁当を食べたわけですが。ぼっち弁当ではありませんよ⁉なぜなら私のポケットの中には妖精が住んでいるのですから!!
レリア・セレフォニアは、一国の王女。訳あって日本で一般人として暮らしていますが、その正体は紛れもなく王女なのです!
つまり私はファンタジーな王国から来た王女なわけです。ファンタジーな王国には妖精が存在しています。私は日本に来る際、一人では心細いので仲良しなハムスターの妖精ミュオンを連れてきました。それで、いつもポケットの中に入れて連れ歩いているのですが、今日は裏庭に誰もいなかったので、特別に外へ出してあげて、一緒にお昼を食べたというわけです。
まぁ、それで寂しくぼっち弁当というシチュエーションは回避できたということで、おやすみなさぁ~い。
レリア・セレフォニアの空想日記 風花そよか @Airflower
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。レリア・セレフォニアの空想日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます