貴族の帝国 ブラックジョーク短編

お嬢様厨

フロワ、暴挙に出る

今私、フロワは最悪な事態に直面しているわ。

私が通っている学校で昨日、定期テストが行われたの。今後の進路に関わる重要なテストだったのだけれど、テスト勉強期間中に熱を出してしまって、碌に勉強が出来ず、低い点数を取ってしまったの……。

そして今お母様の本棚が沢山詰まった書斎に呼び出された所。お説教が始まろうとしているわ……。


「フロワ様、何故このような点数を取ったのですか?」


お母様は見たくない紙を掲げ、冷たい声色でお説教は始まったわ。


「申し訳ないわ。お熱を出していたので碌に勉強が出来なかったのよ」


するとお母様は溜息混じりに、


「はぁ……そんな理由ですか。貴女の様な出来の悪い子供生まなければ良かったですね」


……!!私はお母様の発した辛辣な言葉に少しかちんと来たわ。


「何もそこまで言わないでもいいじゃないの……!」


「思った事を言って何が悪いのですか?」


「……!お母様は本当に私なんて生まなければ良かったと思っているの……?」


恐る恐るそう聞くと、


「はい」


……!!決めたわ。もういい。こんな母親が住む家出て行ってやるわ。

ついでにグレてやるんだもの。早速、それらしいセリフを言ってやろうじゃない。


「金!暴力!SEXだわ!」


「き……汚い!!当然どうしたんですか!?」


「私、この家を出てって不良になると決めたの。ご機嫌様」




朝12時、ベッドの中で目を開けると驚きました……!


「私の家燃えてるじゃないですか!!」


なんと私の家が燃えていました!そして外から微かに聞き覚えのある笑い声が聞こえました……。まさかと思い窓の下を見ると、


「あははは!面白いわね!」


何か液体が入った容器をもったフロワちゃんが哄笑していました……!貴女の仕業なのですね……!


「何故こんな酷い事をしたんですか!?」


窓の下に向かってそう言うと、


「落ち着いて、これには理由があるの」


言い訳をするつもりでしょうか……?というか放火なんて理由があっても許されないと思いますが。


「シュシュ様、貴女前に冷え性で寒さに悩んでいると言っていたわよね?」


「あっ……確かに少し前にそんな事言いましたね」


「だから貴女の家全体に炎をプレゼントしてあげたの♪」


!?!?


「なんですか!?それ言い訳にすらなっていないのですよ!?」


「あはははは。反応が面白いわね。貴女」


私は完全に怒りました……!もういいのです……!フロワちゃんをぶち殺すしかないのです……!


「死ねぇぇーーー!!フロワーーーッッ!!」


私はそう叫び窓からダイブしたのです。そしてフロワちゃんは私に潰され圧死し、私も死にましたとさ。




終わり

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貴族の帝国 ブラックジョーク短編 お嬢様厨 @Kyogokusonoka

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