太陽のかいじゅう。
僕は怪獣が来るのを視ている
色とりどりの。
僕の涙は小さすぎる。
怪獣は僕を踏んだ
だけど奴は知っている
僕がもうすでに
粉々なことを。
懐柔の日差し。
僕はちっぽけなガラス片で
それでも
色とりどりの怪獣に爪を立て
僕だけだ
僕だけだ。
僕を嗤っていいよ
傷が付くから。
僕は怪獣が来るのを看ている
色とりどりの傷付いた怪獣を
その傷にキスしてあげられるのも
僕だけだ
僕の涙は小さすぎるけど
傷を癒す位なら出来る
しゃりんと鳴った太陽の
下でなら泣いて。
はないくさ はな @rei-syaoron
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。はないくさの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます