太陽のかいじゅう。

僕は怪獣が来るのを視ている

色とりどりの。


僕の涙は小さすぎる。


怪獣は僕を踏んだ

だけど奴は知っている

僕がもうすでに

粉々なことを。


懐柔の日差し。


僕はちっぽけなガラス片で

それでも

色とりどりの怪獣に爪を立て

僕だけだ

僕だけだ。


僕を嗤っていいよ

傷が付くから。


僕は怪獣が来るのを看ている

色とりどりの傷付いた怪獣を

その傷にキスしてあげられるのも

僕だけだ

僕の涙は小さすぎるけど

傷を癒す位なら出来る

しゃりんと鳴った太陽の

下でなら泣いて。

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はないくさ はな @rei-syaoron

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