第??話:~恐怖の頭脳改革~
■注意:若干のエロ要素が入っている為、苦手な方はブラウザバックを推奨します。
※このストーリーは男性陣が興味があろう、リヒターと彼女達の関係を書いたお話です。
------------------------------------------------------------------------
苦い終わり方をした依頼の後、僕達は休暇を取った。
理由としては、3つだ。
1つ目はお金だ。
既に貯金が100万ゼニー近く溜まっていて、内60万を母さんに渡した。
これでホテル代と迷惑料として渡した。
家の方はと言うと、良い物件が有ったそうで手続きをしているそうだ。
2つ目は冬休みなのに全く楽しんでいなかったから、楽しもうという理由。
3つ目は…あの依頼の事を考えたくなかったからだ。
僕達3人は首都から離れた観光街の温泉で冬休みの疲れを取っていた。
この場所はエステルのおすすめで全て彼女が手配をしたのだが…
肝心なエステルはと言うと…ちょっと有給をーと言い休もうとしたところ、鬼と化したアシェリーさんに捕まり溜まったギルドマスターの仕事を消化させられている。
彼女曰く「48時間働けば終わらせられる…私に不可能は無い、私は天才だ!」と訳の分からない事を言っていたが…きっと今頃必死に仕事をしているんだろうな。
そんな僕達は今…
「あ^~生き返るわ~」
「温泉とは良い物だな、リヒター」
「そうだね…でもこっち向かないでね」
そう、温泉に入っている…泊まった旅館の自室になんと温泉があるのだ。
この場所を選んだのは、エステルなのだが…多分これを狙ったのでは…?と勘繰ってしまうのは致し方ない。
何度か彼女達とお風呂に入った事はあるのだけど、やっぱり慣れない。
彼女達は控えめに言って美人だ、そして…体つきも凄く良い、男性なら誰しもが直視してしまう位魅力的だ、それに…僕も男だし。
そんな僕の事情を知っているのかベルベットが近づいて来る。
「どうした?リヒター?さっきから背を向けて…」
「べ、別に?」
「ふふ、動揺しているぞ?私に話すと良い、私が…何でも『応えて』やるぞ?」
そう言って後ろから抱き着く…彼女の胸が背中に当たる…
理性頑張れ、理性頑張れ、出来る出来る絶対出来る…
そう心の中で念仏の様に唱えていた。
ベルベットのアタックに気が付いたレイはスッと僕の右腕に胸を当ててくる。
「リヒターくーん…お姉さんのぼせちゃった…『一緒に』上がらない?」
2人からの『攻撃』に僕の頭は限界が近づいていた。
たまにお風呂は一緒に入っていて免疫が付いていたと思ったけど、今日の彼女達はとても美しく感じた。
「ふふ、リヒター…」
「リヒター君…」
耳元で彼女達からの囁きを聞いたのが最後、僕の意識は途切れた。
目が醒めると部屋の中だ。
外は明るくなっていて、どうやら布団の中で眠っていた様だ。
昨日は…確か温泉の中で意識を失った所までは覚えている。
しかし、僕は精神的な戦いに勝った、理性が勝利を収めたのだ。
…そう思いたかったが、現実は非情だ。
僕の隣には、ベルベットとレイが裸で眠っている…当然…僕も裸だ。
「ハハハ…きっとこれは夢だ、そうだ、そうなんだ」
乾いた笑いが出てくる、そして夢だと僕は思いたい。
僕は昨日の事を必死に思い出そうと考える、だが…全く思い出せない。
あの後何が遭ったのか、どうやって此処で寝ているのか…
混乱してしまい、焦っている。
僕が目覚めた事に気が付いたのかベルベットがゆっくりと体を起こし、
僕を見てこう言った。
「リヒター、昨晩は楽しかったぞ」
「え…」
「ふ、そう恥ずかしがるな、リヒターの『あの』顔は…とても可愛かったぞ?」
「な、何の事かな?ハハハ?」
「あ、リヒター君、おはよう…昨日は良かったよ?」
レイが目覚めた、そしてその一言に動揺している僕が居る。
「レ、レイ?ど、ど、どう言う事?」
「もー、やーね?女性にそんな事を言わせるなんて…キャ~!」
レイは両手で頬を抑えブルンブルン顔を振っている…
まさか、いや、まさかねぇ?僕は一線を越えたのか?
しかも、2人と同時に?!
記憶にない、全く無いぞ!!!認めん!僕は認めない…!!
こうして僕の朝が始まり、彼女達の笑顔がいつも以上に輝いて見えた…
尚、エステルはと言うと…結局来る事が出来ず、ギルドで缶詰となっていたそうだ…
可哀想なエステルだが、アシェリーさんに仕事を全部振るのが悪い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます