深紅の魔導書
「······どこ此処?」
光が収まったと思ったら何やら不思議な空間に来ている。
『ようこそ、深紅の魔導書の中へ』
急に声が聞こえたが姿は見えない。
『申し訳ありません、人型モードに移行するのにちょっと時間がかかっています。ですので主様に簡単に説明をさせて頂きます』
説明してくれるのはありがたいけどその前にちょっと聞きたい事がある。
「主って俺の事?」
『そうですよ。主様が封印を解く呪文を唱えたので主になられたんです』
あれ、呪文だったのか······。
『私は深紅の魔導書、偉大なる大魔導士により作られた魔導書なのです』
「魔導書って······、魔法とか使える?」
『その認識で間違いありません』
マジか······、って言うかこの世界に魔法とか存在してたのっ!?
「異世界で作られたとか?」
『いいえ、この世界で生まれました。かつてはこの世界にも魔法は存在していたのです。しかし、徐々に衰退していき今では魔導士の数は少なくなっています』
いるんだ、魔導士······。
『私の作者である大魔導士は全ての魔術、魔法を私に書き記し魔力を封印し、いつか現れるであろう後継者に託す事にしたのです』
「えっ······、それじゃあ封印を解いた俺は」
『後継者となります』
いやいやいやいやっっっ!?!?
俺は魔力なんて無いからねっ!?
『あっ、そろそろ時間ですね、空間を戻させてもらいます、それではよろしくお願い致します』
「えっ、ちょっとまっ······」
言い終える前に俺は意識をまた失ってしまった。
「う、うぅん······」
目が覚めたら知ってる天井だった。
ムクッと体を起こして髪をボリボリとかく。
「今のは夢だったのか······」
俺は辺りを見回した、がすぐに異変に気づいた。
「······誰? この子?」
俺の隣にはスヤスヤと寝息をたてている銀髪の少女がいたからだ。
自称『最強の魔導書』と名乗る少女と一緒にスローライフをしてます こうじ @hirasaku37
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