第12話 そして新たな物語がはじまる……。
深夜。
午前2時。
フード付きの黒いロングコートをまとった男だ。
ロングコートの裾が夜風にあおられ、パタパタとはためいている。
フードを目深に被った男の目が闇に光った。
小さな波紋が広がる。
水面は墨を流したかのように黒く果てしない深淵を映し出している。
闇に隠された男の口が開いた。
「ありがとう。きみのおかげで面白い獲物が見つかったよ」
また波紋が広がる。
その声に呼応するかのように。
「きみはそこで眠っていてくれ。
なあに、心配はいらない。ぼくがたっぷり楽しんだあとは、きみのもとに送り届けてあげよう」
すると――
ごぼ…ごぼ…と水面が歓喜を
「では、楽しみに待っていてくれ」
男がコートの裾を翻し闇に消えた。
……まだ、物語は終わらない。
異常性欲絞殺魔
END
異常性欲絞殺魔 八田文蔵 @umanami35
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます