【簡単なあらすじ】
ジャンル:ハイファンタジー
主人公は記憶を失い、孤児院で暮らす少女。ある理由からずっと避けていた『祭事の補佐』引き受けることになり、日常は変化していく。主人公の抱える秘密とその正体とは?
【物語の始まりは】
意味深な言葉から始まっていく。続いて「神の怒り」と言われる歴史に刻まれたある出来事。少女の幼い時の記憶だろうか? ある契約をさせられるところから始まっていく。これが主人公の人生にどう影響を及ぼしていくのだろうか?
【舞台や世界観、方向性】
『フェガロフォト国』が舞台。剣術と魔術、それと唄で広範囲に及ぶ魔術を展開する”トラヴギマギア”と言う、音術が存在。(あらすじより)
ひと月が60日で6か月で一年が終わる世界。
11歳で社会に出ていく仕組みである。
いろんな祭事があるようだ。
貴族や王族などがいる世界観、魔道具や魔法も存在する。
【主人公と登場人物について】
アクティナ大聖堂の孤児院で暮らす少女が主人公。10歳となる年に司祭より『祭事の補佐』をやるように言われる。それまで避けてはきたが、今回はある事情により断ることが出来なかったのだ。
主人公が嫌がるほどの”補佐役”とは一体どんな仕事なのか。主人公はあまり人とコミュニケーションをとるのが好きではないようだ。それは人見知りでもあるのかも知れないが、他に大きな理由がありそうである。
その後、彼女の秘密が明かされていき、何故補佐役をやりたくないのか理由も分かる。彼女はとても繊細であり、自分は傷ついてもいいから誰かを悲しませたくないという強さと、優しさを持つ。自分に関係する人物が傷ついたりケガをしたり、罰せられたりすることに心を痛めてしまう。
それは彼女の契約によるものであり、親しい人を作ることでその人たちを悲しませていると知っているからのようである。
【物語について】
主人公が6年間避けてきた”補佐役”をやらなければならなくなり、そのことが日常を変えていく。補佐役をこなすにあたり、ある事件が起きてしまう。それは彼女が隠したいことでもあった。その秘密が明かされた時、それに纏わる世界観も分かっていく。
一難去ってまた一難。主人公が抱えているものが明かされたのち、今度は別方面で事件が起こるのだ。
【良い点(箇条書き)】
・物語の世界観がしっかり設定されており、説明も丁寧。
・主人公の抱えている事情がゆっくりと明かされていくため、謎が多く先が気になってしまう。
・登場人物それぞれに個性がある。
・主人公にスポットがあたっており、彼女がこの物語においてどんな役割を果たし、どんな影響を与えるのか非常に気になる。
・主人公の人柄が伝わって来る。
・彼女の失った記憶とはどんなものなのか、謎の部分が興味深い。
【備考(補足)】14ページまで拝読
【見どころ】
主人公は孤児院で暮らす少女。ずっと避けていた『祭事の補佐』をやらねばならない状況となり、それまでの日常が変化していく。補佐役を務めるのはそう簡単ではなく、事件なども起こる。彼女の日常を通して、この物語のオリジナル設定部分や世界観、彼女の人となりや周りの人間について明かされていく。
主人公は孤児院に来る前の記憶を失っており、ある秘密を抱えていた。『祭事の補佐』を通して、その秘密が明かされ、彼女の力についてもわかって来る。ただの孤児でないことは明らかだが、果たして彼女の正体とは?
拝読部分ではまだまだ謎がありそうである。彼女はこの先どんな人生を歩んで行きのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?
この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。