この国のこの時代は仰るとおり、名家の娘に結婚の選択権なんてなかったんですよね。蘇芳も孤児の紫苑の血を家に入れたくなかったですし、やっぱり力があればそれなりにプライドも高くなってて…。薄紅という人格をないがしろにしてしまった結果が、前半薄紅が病に倒れていた原因を作ってしまうのですよ。

常磐は純粋に薄紅の恋を応援していましたが、侍女にできることは限られていましたからね…彼女も身を切る思いで文を届けていたんだろうと思います。