第60話 SNS
若くはないが、ネットへの関わりはある。テレビのニュースがつまらなくなり、代わりを探したかった気持ちもあった。ネットニュースの内容がテレビと違うのは、それなりに刺激もあった。
誰もが匿名で発信できるネットのニュースは、匿名ゆえに信用できない。匿名の者どうしの「炎上」にも、うんざりする。偏りがあると言われても、編集されたテレビの方が、まだ安心なのか。
いざ「炎上」したときの、確実な自衛の手立てはない。ならば、関わりを最小限にして、関わり方にも配慮した方が良い。子ども向けの資料でも見て、勉強し直した方が良さそうだ。昔、我が子が貰ったのを見てみる。
何より強調されているのが、個人情報の扱い。悪用されないように隠すのは当然だ。でも大人が子どもと同じように守られるわけではあるまい。個人情報が漏れても、余計な争いに巻き込まれない配慮が必要だ。
まず、時事問題のような評価の定まらない分野に発言しない。発言したいなら何らかの行動に移し、結果について感想を述べる程度にする。世代や地域へのラベリングも不要。世代を代表できるほどの人間ではない。
身の丈に合わせた話題を、体験をふまえて述べる。玄関先の張り紙に書き込んでも差し支えない内容が、いちばんいいのかもしれない。逆にそうした書き込みだけが、信用のおける情報だということになる。
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