最終話

 朝、目覚ましの音で目が覚める。今日はいつもより少し目覚めがいい気がする。


「うわぁ、今日休みじゃん.....なんで目覚ましなんかかけたんだろ......。」

 いつもより早いとはいえ、今から寝てしまったら待ち合わせの時間に間に合わないかもしれない。

「しょうがない、どっかで時間つぶしますか....。」

 出かける準備をして自転車に乗る、行き先はまだ決めていないけど.....気づいたら海に向かっていた。


「あれ、なんでだ.....」

 私はずっと海がずっと苦手だった、多分昔のトラウマみたいなものだと思うけれど今日は..........


「きもちい.....」

 今日は不思議と嫌な感じはしなかった。むしろ、ここにいる方が落ち着く気がする。

 波の音もや砂の音も、聞いていてすごく心地いい。

 しばらくぼーっとするのも悪くないかも.....なんて、いつもは考えないことを思ってみたり。

 今日の自分は、自分じゃないようでちょっと笑えてくる。


「さて、そろそろ.......」


 今度来た時はお弁当を持ってきてピクニックみたいなことをしてみよう.....なんて考えながら自転車をこぐ。


「今日なんかおかしいや....」

 もしかしたら、まだ夢の中なのかもしれない。

 でも少しだけ前に進めた朝。



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ゆめ、時々 七瀬モカᕱ⑅ᕱ @CloveR072

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