まず文章能力が非常に高いです。構成もしっかりしていて感嘆のため息が出ます。主人公の魔法もまるで目にしているように伝わりかっこよくて惹かれる。ひとりひとりのキャラクターも人間味に溢れて可愛らしく、そのやり取りも心地よくて、もっともっと見ていたくなります。仲間たちと主人公のやり取りにテンポよく笑いが入りつつ、魔王としての才覚を発揮していく主人公の今後と、仲間たちに期待大です。
一話目が、まだ書き慣れてなかったのか非常に読みづらいものの、数話進むと次第にリズムが良くなり、読みやすくなりました。典型的な異世界転生チート魔法使いですが、少年期の肉体的ハンデもあり、今のところは程よい冒険譚と思えました。でも、八歳にしてチート能力でほぼ無敵状態なので、これからどうお話しを盛り上げていくのか、その辺が気になる所です。しかし、練習用の的に当てていた炎の魔法を、人に当てたら頭が弾けとんでいたので、ちょっとビックリしました。