GW特別編  ぶっ飛んだ一日

本編と少し関係があるのかも?






AM6:00

「朝ごはんできてるわよ」

「んわぁ、ああ。分かった。」



今日の朝ごはんは魚だった。

「それじゃ母さん行ってくるから

    遅刻せずに学校いくのよ」

「はいはい」


「ん?」

たまたま見ていたテレビにあいつが出ている

あいつ、そんなに有名なんだ...

なんともいえねぇ、


でも...

何故かテレビで見せている笑顔に奥がありそうな気がした。



「ねぇーえ。

 今日、悩みは聞かなくていいからさ〜」

「ん?」

ていうかなんで体育倉庫に机が用意されてるんだ?椅子まで...

「身を乗り出してまで言いたい大事なことか?」

「うん!」

そんな満面の笑みて言われても、、、

「で?」

「なにその冷たい反応...

まぁ、いいや!

でさ〜私、あまりプライベートで遊びに行けないの。

でも今週の日曜日に休みがもらえたの!

だから日曜日にどこかいかない?」

「やだ」

「へ?」

「だから無理」

「ねぇえ!どうしてどうして!

別にいいじゃん!」

「嫌だよ。だって外歩いてたら通行人とかにバレて大変なことになりそうだし」

「大丈夫大丈夫、、、だと思うんだけど

いいじゃんいいじゃん!」

「えーどこに行くの?」

「普通に買い物したいだけだけど」

「買い物ぐらいなら友達と行けよ」

「だって、友達と行ったら友達に迷惑かけるし」

「ならなんで俺はいいんだよ!」

「まぁ、そんなつまんないことは言わずに

今週の日曜日の朝9:00に〇〇駅に集合ね」

「え、いや、行きたくないんだけど」

「言い訳しない!」




「ねぇ、私、何時集合って言ったっけ?」

ヤバい。明らかに不機嫌

「聞こえないんだけど」

「いや。何も言ってないから!」

「私は9時集合って言ったのにもう9時半よ

こんなかわいい有名人アイドルを30分も待たせるなんて...」

「悪かったって」

「通りすがりの人にもなんか見られてるように感じたし」

「まぁ、いいわ。昼ごはんは奢ってもらうから」

「おい!」

「はいはい、行くわよ」



「今日はここに来たかったの!」

は?

「え?買い物って服を買うとかじゃないの?

なんでスーパーなの?」

「は?買い物は買い物よ

ここで食材買って夜ご飯にBBQするの」

「ちょ、ちょっと待って!

BBQ、誰とするの?」

「そんなの君とに決まってるじゃない」

「あぁ」

もう話がぶっ飛びすぎてて何も言えない...




「はぁはぁはぁ」

「疲れたね」

「いや、疲れたねじゃなくてなんで食材選びに2時間もかけるんだよ」

「仕方ないないじゃん。よくわからなかったんだから」

「で?次はどこに行くの?

次は一旦家に食材置いて昼ごはんね」

じゃあなんで今買ったんだよ...



「昼ごはんはここで

それと勿論君の奢りだからね」

「はいはい」

「で、なんでまたラーメンなの?」

「いいじゃんたまには食べたいの」


ラーメン屋はお昼時というのもあって中はすごい混み合っていた。


「何名様で?」

「2名です」


「しばらく待たないといけないなんて...」

「選んだのは俺じゃないからな」



「あの〜もしかして

キャンディーフレッシュの河崎千鶴さんですか?」


隣でまさかの発言が聞こえた


「あっ、はい。そうです...」

「え〜私、大ファンなんです!」

一人の人がそう言うと店内が大きくざわついた。


あっという間に周りは人だらけ

本人はめちゃくちゃ戸惑っている。


「もう、出る?」

僕がそう聞くと彼女は小さくうなずいた

「すいません!キャンセルで」

そう言って僕たちは走って店を出た。


「ごめん!本当にごめん!

まさかバレてあんな大騒ぎになるなんで...」

「まぁ、おきたことは仕方ないし」

彼女は涙目になっている

「昼ごはんにBBQしない?」

「別にいいよ。それで」

「ていうかどこでするの?」

「え?私の家で」





「お邪魔します」

「そんなかしこまらなくていいよ

    誰もいないし」

誰、もいない

「ていうかBBQ家の中でするの?」

「え?そうだけど」

普通、外でするものじゃないのか?


「よーし肉を焼くのは私に任せて!」

そう言って彼女は自信満々に肉を焼いていく


僕たちはその後一通り肉を食べた。


「ふぅ、お腹いっぱいだね〜」

「意外と美味しかった」

「それはそれは」

「今日は、その、色々とありがとね」

そう照れながら渡された

     最後の肉は少し苦かった






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