クレイドル・システム ~夢の揺り籠~

■ 概要


〈チアキ〉が発明・考案した巨大な精神魔法技術の名称。

また、人類のゆりかごにして仮想世界。

参加者の意識と精神を魔法の使用者メインサーバーである〈チアキ〉の精神世界につなげ、そこに反映させる。〈チアキ〉と人類が一緒に見る共通の夢のようなもの。

魔法の使用者である〈チアキ〉は精神世界の創造主であると同時に参加者でもある。

参加者は〈オルフィレウスの泉〉からエーテルと呼ばれるエネルギーを供給され続けている間は死ぬことがない。

〈オルフィレウスの泉〉は人々の生命維持装置。


■ 精神世界と現実世界の記憶について


精神世界に生きる人々は、精神世界に入る時に現実世界の記憶を消去し、別の記憶(設定ともいう)を与えられている(ただし性格はそのまま)。

そのため、精神世界で生きる人々は自らが現実世界で眠っているとは気づいていない。

また、精神世界での記憶は現実世界に戻ってきた時に、消えるようになっている。

精神世界から現実世界に記憶を引き継ぐことも、その逆もできない。

だが、精神世界で起きた出来事は記憶に残るようになっている。「いい夢だった」、「不快な経験をした」程度のもの。

あくまでクレイドル・システムは人々の不安などを和らげるためのもの(一種の娯楽のようなもの)であるため、完全な記憶の消去はしないようになっている。


クレイドル・システムを終了させた後、現実に立ち返った人類が〈チアキ〉の精神魔法に依存することを防ぐため、完全に記憶を引き継がないようにした。


※ただし魔法の使用者であるチアキと、特殊事情(登場人物・アスカを参照:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895387748)によりアスカのみ精神世界の記憶を現実世界に持ち越せる。


※1) 物語の方向性次第では、完全に引き継ぐ方向に設定の変更をするのも有。


■ クレイドル・システムを終了させる方法


方法は以下の四つ。


・精神世界のチアキが、終層にある〈玉座の間〉で所定の手続きを終える。

・魔法の使用者である現実世界の〈チアキ〉が死ぬ。

・魔法を使うために必要となるエーテルと〈チアキ〉の繋がりが断たれる。

・〈エマヌエルの天使と悪魔〉が死ぬ。


■ 仕掛けについて


本来、クレイドル・システムは5年経過した時に、魔法の使用者である〈チアキ〉とエーテルの繋がりが断たれることで、終了する予定(アラーム的仕掛け)だった。


だが、〈チアキ〉はその仕掛けの中身を政治家や研究者に秘密で変更。

〈チアキ〉とエーテルの繋がりを断ち、クレイドル・システムを終了させるのではなく、精神世界にいる全ての人々の生命装置になっている〈オルフィレウスの泉〉との遮断するように変えた。

生命維持装置である〈オルフィレウスの泉〉との接続を断たれた状態が続くと人類は死に至る。


※1) この仕掛けは、審判を無駄に長引かせないために〈チアキ〉が組み込んだ仕掛け。


※2) 〈チアキ〉は精神魔法を使い続けるに際して、〈オルフィレウスの泉〉に湧くエーテルの力が必要になるため、この仕掛けが作動しても接続は切れない(=つまり、エーテルが供給され続けている間は死なないし、クレイドル・システムも維持される)


■ クレイドル・システムにおいて〈チアキ〉が自由に変更できること。


・〈チアキ〉の精神魔法に参加した記憶の書き換え。

・参加者以外の人物、世界の設定。

・〈エマヌエルの天使と悪魔〉の設定。


※1) 魔法の使用者であり精神世界の管理者である〈チアキ〉だが、参加者の性格までには干渉できない(=絶対者ではない)

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